ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、ランド円は「8.30レベルをサポートに、8.55レベルをレジスタンス」とする流れを見ていました。実際のレンジは安値が8.23レベル、高値が8.44レベルと前週の高値超えに失敗し、じり安の展開を辿ることとなりました。
ランド関連の材料は、ズマ大統領が17日に突然の内閣改造を行ったことです。以前もゴーダン財務相を解任したりと、大統領にとってイエスマンで固めてる節はありましたが、不信任案を乗り越えたと思ったら今度は汚職の再審と大統領にとって逆風が続く中の突然の改造は南アフリカにとって悪材料と取られました。
このニュースを受け、ランドは対ドル、対円ともに週初から売られる流れとなったわけです。ドル円でも円安の動きでしたが、それ以上にランドは売られたことで、再び上値の重たい展開に逆戻りです。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
現在のランド円は、テクニカルには2週間前のレンジ内での動きにあると考えられ、先週の材料が今週も上値を抑えやすい材料となります。今週は南ア国内ではPPIの発表がありますが、数字次第ではランド売りのきっかけとなっても買いに繋がる可能性は少ないでしょう。
チャートを見るとわかりますが、ピンクのレジスタンスラインは2つの9月高値を結んだラインで、先週もほぼ同ラインで上値を抑えられました。今週は同ラインが8.40から8.38へと緩やかに下げてきますので、レジスタンスは8.38レベルと考えられます。いっぽうでサポートは、2週前の安値と高値の78.6%(61.8%の平方根)押しにあたる8.18です。
今週は、引き続き上値が重たい展開を考え、8.18レベルをサポートに、8.38レベルをレジスタンスとする流れとします。
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