一服?反転の兆し?ドル円・株価高値揉みあい(2016年11月15日
本日の東京市場ではドル円、日本株ともに高値圏でのもみ合いとなりました。
朝方からやや弱含みで始まったドル円は午前中に108円を割り込み107.80をつけましたが、その水準では買いも入り108円台を回復、夕刻一時上値試しとなったものの前日の高値108.54には達することなく反落、結局108円前後でのもみ合いに終始する形となっています。
選挙後ここまで急激に上げてきた為替・株式市場ですが、さすがに一息ついた感じでしょうか。日経平均株価も前日比4円安の17,668円で終了、小幅ながら反落しています。
ドル円でのドル買いの根拠とされてきた米長期金利の上昇による金利差拡大も、米国10年債利回りが昨晩のピーク2.3%近辺から2.18%レベルまで下落、金利差が若干縮小したことも足踏みの要因となっています。
一方でトランプ政権への期待に具体的な翳りが見られたという段階でもなく、欧米の株価指数先物はおおむね堅調に推移していることもあり、急激な上げ相場への警戒感とトランプ政権への期待が工作しながら一時的な調整局面に入っている段階でしょうか。
ただ、このタイミングでトランプ大統領周辺から悪材料が出てしまうと一気に崩れる恐れもある局面でもあり、今晩の米国の株、長期金利等の動向は今まで以上に注意が必要です。
今晩これからは22:30より米国の小売売上高、ニューヨーク連銀製造業景況指数の発表があり、やや勢いを失った相場だけにそれなりの影響がありそうです。
また、今晩は何人かのFRB関係者のスピーチが予定されており、中でも明朝3:30からのフィッシャーFRB副議長の講演には注目が集まります。
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