ドル円109円台後半へ(2016年11月16日)

ドル円は本日東京時間も堅調に推移、昨晩海外市場でつけた109.34を超えさらに109.50を上抜ける展開となっています。

ドル円109円台後半へ(2016年11月16日)

ドル円109円台後半へ

ドル円109.50を突破、日経平均も続伸。

ドル円は本日東京時間も堅調に推移、昨晩海外市場でつけた109.34を超えさらに109.50を上抜ける展開となっています。
日本時間の18日に予定されているトランプ−安倍会談を控え午前中は一時108円台に戻す局面もありましたが、下値は堅く108.79レベルで反転しています。
今日日中は、最近低迷していた原油先物価格が昨日来月末のOPRC会合での減産合意を目指して関係者に動きが見られるとの報道もあって急反騰、一時一バレル46台を回復したことも追い風となっています。
円安を好感して日経平均株価も本日も上昇、194円高の17,862円で引けています。

相場のスピードと時間との勝負か、現実に戻る前に大相場に入る可能性も

今のところ具体策が出ていないだけに、思いがけず紳士的な対応をとるトランプ氏に米国内外のどの立場から見ても政策期待が先行しているのだと思われますが、後は相場のスピードと就任に向けていろいろな現実が顕現するまでの時間との勝負になっているように見えます。

ここまで大きな動きとなってくると、少し引いてこの10年の高値だった昨年6月の125.86から英国のEU離脱投票決定時の直近の安値が99.00から02あたりでしたので、フォボナッチの38.2%戻しの水準が109.25あたり。「まだ」なのか「もう」なのかますます悩ましいレベルではあります。意外に投資家筋のショートの損切りに時間がかかったのではないかとの観測もあり、ここからポジションを再構成するとすると50%戻しの112.44、61.8%の115.61あたりも遠望することになるのでしょうか。

当面の試金石は安倍トランプ会談

当面、米国時間17日に設定されている会談で、選挙前にクリントン氏とは面談していながら、トランプ氏とは初対面となってしまった安倍首相に対し、トランプ氏がTPPや安全保障当のテーマに関してこれまで同様、鷹揚で柔軟な姿勢を示すか否かがドル円としては最初の試金石となることでしょう。

海外時間に入りセントルイス連銀のプラード総裁のスピーチ原稿にトランプ政権のインフラ支出増加が2018年から成長を押し上げる公算があること、規制緩和への転換が生産性と成長を押し上げる可能性もあることなどが記載されていたこと等により、ドル円はさらに上値を伸ばし109.61をつけています。

今晩米国では22:30に生産者物価指数、23:15には鉱工業生産と設備稼働率が発表となります。序盤の欧州株価指数先物は、まちまちの推移です。

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