オーストラリア5月失業率の予想
明朝10時30分に豪州の失業率関連指標が発表されます。
(6月14日9時00分現在)
(1)新規就業者数
前回4月は予想を下回りマイナスになりました。それでも下図をみると、黒のトレンドラインに沿って雇用は順調に増加しており、トレンドとしては悪くない結果です。状況次第ではそのラインを越える勢いもあります。6月6日の中銀金融政策記者発表要旨内では「…労働市場の状況はまだ非常にタイトなままであるけれども、緩和された。失業率は4月に3.7%と僅かに上昇した。雇用の伸びは緩やかになっている。企業の報告では、求人や求人広告はまだ非常に高い水準にあるが、労働不足は緩和されたとしている」と分析しており、雇用の伸びが緩やかになりかけているとみています。但し、賃金の伸びはタイトな労働市場や高インフレに呼応しているとして、金融政策では予想外の利上げになりました。
今回、予想通りの数値になればまだ雇用は堅調さを維持していると思います。
就業者数推移
赤い線:コロナ前高値(2020年2月)を基準に引いた線
青の矢印は5月予想
黒は過去のトレンドライン
(2)失業率
4月の結果は3.7%と予想よりも悪化しました。5月に公表された中銀の失業率は下表になっていますが、予想よりはやや悪化が早まった感じです。それでも12月末は4.0%になっているので、今回予想通りになっても想定の範囲内と思われます。
失業率(豪州中銀経済見通し)
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下図は豪ドル米ドルの週足チャートです。先週の貿易収支時に添付したチャートの続きになります。
2021年2月22日週高値からの抵抗線A(=0.7280)があり、ここから平行に下した目安のB(=0.6390)とで、2年以上に亘る豪ドル安を継続しています。
このトレンド内で、昨年4月4日週高値からの抵抗線C(=0.6940)と今年1月30日週高値からの抵抗線D(=0.6710)がありましたが、先週時点のDは0.6735、金曜日終値が0.6742でしたので、上抜いて終わっています。今週は今のところ完全に上回っているので、当面はC方向への動きが先行する可能性が高くなっています。このCの手前で何度が止められているE(=0.6810〜20)が目先の抵抗線になっており、昨日13日の高値0.6807もこのEで止められました。
尚、細かい抵抗線とサポートはシカゴポジション389を御参照願います。
(1豪ドル=0.6769米ドル、6月14日10時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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