オーストラリア 10月失業率の予想
明朝9時30分に豪州の失業率関連指標が発表されます。
(今回予想2022年11月16日12時00分現在)
(1) 新規就業者数
前回9月は予想を下回る結果になりました。下図をみると、右肩上がりのトレンドは継続していますが、黒いラインの流れから少し乖離し始めています。雇用増がやや頭打ちになりかけている模様です。失業率もかなり低い水準ですので、今後もゆっくりとした雇用増が見込まれそうです。尚、予想レンジではマイナスもありますので、最近堅調な豪ドルに対して持ち高調整売りの可能性が出てきます。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は10月予想、黒は過去のトレンドライン)
(2) 失業率
9月の結果は3.5%と予想通りとなり、8月以降は3.5%で横這いが続いています。中銀(11月時)の年末予想は3.50%(下図の赤い横線が3.5%、8月時中銀予想の3.25%より下方修正)であり、残りの年内2ヶ月も失業率は3.5%±0.1%程度に留まりそうです。
中銀の11月金融政策記者発表要旨でも3.5%は過去50年間で最も低い水準と述べており、ここからの改善は見込み難いと思います。予想レンジの最大である3.7%を越える結果になると相場に影響がでそうです。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。8月15日高値からの抵抗線A(=0.6470)を上抜いてから、豪ドル高が進んでいます。10月13日底値からのサポートB(=0.6340)とそこから平行に上げたC(=0.6610)で豪ドル高トレンドを形成していましたが、11月10日に上抜け、9月中旬頃の戻り高値E(=0.6770)まで上昇しています。昨日の高値が0.6797までありましたが、実体はこのE未満になっています。もしEを日足終値で越えてくればシカゴ360内で書いたラインF(=0.6890〜0.6910ゾーン)が視野に入ります。一方で、もしこのEで終わると、まずはC、そして11月4日底値からのD(=0.6340)が下値目途になります。
(1豪ドル=0.6754米ドル、11月16日14時20分現在)
オーダー/ポジション状況
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