株・ドル円反落
「ヘリマネ否定報道騒動」でヘリマネバブル一部崩壊
昨日夕方にブルームバーグのヘッドラインに流れた、先月の黒田総裁のインタビューをリファーした「黒田総裁ヘリマネ否定発言」がドル円の急落をもたらした余波がそのまま続き、本日もドル円は105円台後半の動きとなりました。
日経平均も円高と欧米株価の低迷で振るわず、日経平均の終値は182円安の16,627円、ただし。一時250円近く下げる局面からは下げ幅を縮小し、為替、株ともに底堅い動きでした。
日本銀行も政府筋も今までヘリマネを肯定したことは無く、今回の「黒田発言」の内容も特に新しいものではありませんでした。市場では不可解なくらいヘリマネ期待が膨らんでいたこともあり、何かをきっかけにしての調整はやむをえないものと思います。
しかしながら、一ヶ月以上も前のBBCのインタビューが今頃放送された理由もよくわかりませんが、当初は何の注釈も無く赤文字の重要ニュース用ヘッドラインであたかも新規の発言のように取り上げた報道の姿勢にも釈然としないものがあります。結果としてドル円は2円弱も急落したわけで、後に追加の説明は流れたものの市場を驚かす効果を狙っての報道と取られても仕方の無い状況でした。
来週は本番
ただ、本日の東京時間を見ている限りドル円も株も下値は堅く、スパイラル的な円高株安に落ちていく雰囲気はありませんでした。
来週はいよいよ本番。FOMC、日銀政策決定会合が開催され、早ければ政府の経済対策の全容も見えてくる可能性があります。
いくつかのショックから「立ち直った」ドル円と日本の株価がその方向性を維持できるか否かの正念場ともいえます。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移、今晩米国で注目しされている経済指標の発表はありません。
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