大型経済対策期待にドル円、株上昇(2016年7月21日)

本日の東京市場では未明に共同通信が伝えた「政府が経済対策の事業費を20兆円超とすることで調整している」との報道で

大型経済対策期待にドル円、株上昇(2016年7月21日)

大型経済対策への期待にドル円、日本株上昇

政府経済対策の事業費を20兆円超とすることで調整?

本日の東京市場では未明に共同通信が伝えた「政府が経済対策の事業費を20兆円超とすることで調整している」との報道で株、ドル円ともに上昇しました。
前日の海外市場で欧米ともに株価が堅調で地合いがよかったことに加え、従来10兆円程度との見込で織り込まれていた経済対策が一挙に倍になることへの期待が広がり、一時日経平均株価は200円超の上昇となりました。
日経平均の終値は前日比128円高の16,810円。チャート的にも、ダブルボトム形成後に一目均衡表の雲をきれいに突き抜けて良形となっています。

ドル円は早朝経済対策の話が出ると急騰、東京オープン前に一度107.45まで上昇後107円台前半で底堅く推移、午前中に高値107.49をつけています。

経済対策かさ上げ部分の内容と反動には注意

英国のEU離脱やトルコのクーデターなど突発的ショックでのリスクオフから回復し、相場の方向性を探っていたところにもたらされた共同通信の大規模経済対策のニュースは、絶好のタイミングで円売り株買い材料を提供した形となりました。
しかしながら報道では20兆円の経済対策には、政府の保証での民間からの融資の部分も含まれており、これらのかさ上げ部分にどれほどの需要があるのかについては未知数であるとのこと。
ここまで膨らんできた財政金融政策への「プチバブル」をさらに膨らませる形になったことも事実ですので、反動の動きにも警戒が必要です。

ECB理事会後の記者会見に注目

序盤の欧州株価指数先物はまちまちの取引。
今晩は20:45からECBの政策金利発表があります。英国中銀が利下げを見送ったこともあり、政策金利の変更は予想されていませんが、何らかの追加緩和策が出るかに注目されます。21:30からはドラギ総裁の記者会見が予定されています。
また、米国では21:30に新規失業保険申請者数、シカゴ連銀全米活動指数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、23:00には中古住宅販売件数と経済指標が多く発表されます。こちらは最近の米経済好調観測をきちんと裏付ける内容となるか、ひとつひとつの確認作業となります。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る