豪ドル/円、短期は強気を維持。80〜81円台の抵抗を抜け切れない可能性も。
豪経済緩やかな拡大基調
イギリスのBrexit後の急落を経て、豪ドル/円相場は落ち着いた動きに転じています。オーストラリア10年債利回りが1.92%の歴史的低水準にある中で、住宅市場もシドニーを除いて落ち着いており、バブル的な要素は見られません。また、国内経済も引き続き緩やかな拡大基調にあり、政策金利も当面は現状を維持すると見られています。但し、欧州の金融機関の信用リスクなど、突発的な悪材料には引き続き注意する必要がありそうです。
日足は短期的な二番底を確認して反転上昇の流れ
チャートを見ると、日足は6/24の72.53と7/6の74.55で、短期的な二番底を確認して反転、上昇の流れに転じており、短期トレンドは豪ドル強気の流れを維持していますが、一方で、80.50-70の強い上値抵抗を抜け切れない状態が続いています。また、週足、月足共に上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、中期トレンドは引き続き下値リスクがより高い状態に変わりありません。21日移動平均線は77.81にあり、これが短期的なサポートとして働いていますが、78円割れを見た場合はやや下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は80.50-60、81.00-10に、下値抵抗は79.50-60、79.00-10にあります。
週足では依然として下値リスク強く
一方直近の週足は、寄り付き安値の大陽線が出ており、強い上昇エネルギーが働いたことを示していますが、上ヒゲがやや長く、高値圏から押し戻された形となっています。また、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れにも変化が認められず、この上値抵抗が84円台にあることや、31週移動平均線も81.59に位置しており、先週の上値トライでもこれにぶつかっていることから、中期トレンドは依然として下値リスクがより高い状態にあります。今週は週初から上値トライの動きが強まっていますが、82円超えで越週しない限り、反落の可能性にも警戒が必要です。
中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化なし
週足ベースで見た強い上値抵抗は80.50-70と81.50-60に、下値抵抗は79.00-10にありますが、これを守りきれずに終えた場合や値動きの中で78円割れを見た場合は下値リスクがやや高くなります。強い下値抵抗は76.00-10にあります。現状下での可能性がやや低いものの、75円割れで越週した場合は72円方向への一段の下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は81.59と85.55にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
豪ドル円 週足
オーダー/ポジション状況
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