トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「テクニカルな水準を参考に13.10レベルをサポートに13.90レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が13.32レベル、高値が13.80レベルと、週初こそ史上最安値を更新する動きで始まりましたが、その後は比較的落ち着いた動きになったと言えます。
先週のトルコリラは、利上げによる国内経済の悪化懸念に加えて、隣国アゼルバイジャンとアルメニアの武力衝突を嫌気してのスタートを切りましたが、これまでもよく見られた週初の取引が薄い中でストップをつけに行く動きが見られました。ドル円が円高に動くいっぽうでドルトルコはトルコ安に動くというドルの方向性が逆になる動きです。この動きで一気に安値を下回り瞬間的に13.32レベルの安値をつけました。
個人的には安値を下回った場合はもう少し振れが大きくなると思っていましたが、思いのほか冷静な動きをしていました。
さて今週ですが、国内の経済問題よりも周辺地域における問題の方が影響が大きい流れには変化は見られそうもありません。トルコはアゼルバイジャンを支援していることから、アルメニアとの関係は悪化していますし、直接的にトルコが絡むような事態に発展しないとも限りません。引き続きトルコリラの上値は重たくなるという前提でテクニカルに見ていきます。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
ピンクのレジスタンスラインは依然として効いていますが、今週は同ラインが13.80レベルへと下げてきます。また逆N波動で計算したフィボナッチエクスパンションのターゲットでは100%エクスパンションの13.29はほぼ達成したと見てよいため、次はいよいよ127.2%(161.8%の平方根)エクスパンションとなる13.10を視野に入れてきます。
今週はいったん踊り場と考え新値更新は来週以降となりそうですから、先週の安値圏に近い13.35レベルをサポートに、レジスタンスラインの13.80レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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