ランド円レポート月曜版
〇ランド円、安値6.12、高値6.41レベルとなり週を通してランド買いが続く一週間に
〇テクニカルな観点からは三角もちあいをどちらかに抜けないと方向感は定まらず
〇今週は6.20レベルをサポートに6.50レベルをレジスタンスとする流れ
今週はランド円となります。
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが「もう一段のランド売りが出やすいと見て、6.05レベルをサポートに、6.30レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.12レベル、高値が6.41レベルとなり、前週安値を一度も割り込むことなく週を通してランド買いが続く一週間となりました。
先週のランドは、前週にそれまでのもみあいを下抜けランド売りが強まった動きに対して、そのカウンターで買い戻しが強まり再び3週前までのもみあいレンジに戻した動きとなっています。特に目立った材料があったわけではありませんが、ドル円が金曜までもみあいで動かない中、ドルランドは週を通してランドがじり高の動きを辿ったという、ポジション調整が主体の一週間となりました。
特徴的な動きとしては金曜東京後場にトランプ大統領のニュースが流れた時にドル円は円高に動きましたが、ドルランドではランド安に動き、他のクロス円同様に一時的に円高に振れたのですが、その後売られる前の高値を上抜けて高値引けになった点でしょうか。こちらもポジション調整が進む中で一時的に逆の動きが出たため、かえってその後の買いを強めたと考えられますが、バイデン有利を親中国派と見られているため中国に有利なことは南アフリカにとっても有利といった思惑が出た可能性もありそうです。ただ、これまでもバイデン有利で進んできたことを考えると、単なる偶然と捉えた方が相場観を誤らないような気がします。
さて今週ですが、南アフリカ関連では景況感の経済指標がある程度です。いっぽうで主要国では連日経済指標や講演等色々とありますが、ランドの方向性に影響を与えるというものはありません。経済問題やコロナ問題も目新しいものではありませんし、新たなニュースも出てきません。そうなるとテクニカルにと行きたいのですが、それも以前のもみあいに戻してきていることで、悩ましい状態です。
今回は長めに週足チャートから見ていきましょう。
これを見るとテクニカルな観点では動きが鈍い理由もわかります。史上最安値からのサポートと6月の戻り高値からのレジスタンスに挟まれてトライアングル(三角もちあい)形成中です。この三角もちあいをどちらかに抜けないと方向感は出て来ないと言えるでしょう。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
動いているようにも見えるのですが、右端の目盛りを見ると6銭刻みに過ぎません。3週間前までが動かなすぎだったに過ぎず、この2週間は平均的な動きに戻ってきた程度です。そして先ほどの週足チャートにおけるレジスタンスラインが比較的近い位置にあることを考えると、今の水準より家では上値を抑えられやすく、逆に明確に抜けてくるようであれば、ランド一段高の流れになってくると見てよいでしょう。ただ、先に書いた通りで以前のもみあいに戻してきたと見た方がよさそうですから、先週後半の水準をサポートに最近の高値圏をレジスタンスと見て、今週は6.20レベルをサポートに6.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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