ユーロ圏・米国の8月PMI景況指数速報値
本日、ユーロ圏及び米国の8月PMI指数速報値が発表されます。前月の欧州は予想を上回り、かつ製造業・サービス業共に好悪判断基準の50を越えてきました。8月は小幅ながらも製造業が一段と回復し、サービス業が若干低下する予想になっています。そしてPMI指数に関しては欧州>米国になっており、欧州の景況感改善の方が大きくなっています。ユーロドルが2008年の高値からの抵抗線を12年振りに上抜けかけており、現在はそのラインの上下で動いています。今日の週足終値、残り6営業日の月足に向けて、今日の指標が切っ掛けになるか注目したいと思います。
ユーロ圏PMI指数
ユーロ圏の8月の製造業は7月より改善予想、サービス業は7月よりも下がる予想です。それでも予想レンジ下限でも全て50越えになっています。今月も先行き経済の楽観視を裏付けています。ユーロドルの相場が微妙な位置にいますので、ユーロ圏のPMI指数が50未満になった場合に持ち高調整のユーロ売りが出るか否かをウォッチしたいと思います。シカゴのポジションがユーロロングで大きくなっていますので指標悪化には反応しそうです。
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(今回発表予想)2020年8月21日 9時現在予想値
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2020年8月21日 9時現在予想値
米国8月PMI指数予想
(東京時間22時45分発表)
7月の米国はユーロ圏よりも製造業・サービス業共に下回った結果になりました。7月のISM製造業景況指数54.2と6月(52.6)より改善しているので、PMIも上振れの可能性が高いと思います。
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。いち早く米国が50を越え、欧州が追随している形になっています。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50)青の矢印は8月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
尚、同日(21日金曜日)に米国の下記指標が発表されます。
(今回予想2020年8月21日9時現在)
下記チャートはユーロドルの日足です。5月中旬の底値上げたラインA(=1.1600)に支えられ、ユーロ高トレンドになっています。その後7月中旬に一段加速したラインB(=1.1810)にあり、昨日の下押しでそのサポートにタッチしました。このラインと高値を結んだラインC(=1.1988)との間でユーロ上昇ウェッジを形成しています。
今日のPMIで1.1810〜1.1988のレンジを抜けるか否かの確認になります。但し、上値は19日(水)が大陰線で終え1.1950で止められているので、レンジ上限の前にある抵抗線に当たります。一方で、もしBを下抜いた場合にはラインD(1.17)辺りまでの下押しを見て置く必要があります。今日は週足が出来ますので火曜日の1.1966高値が上ヒゲだけになるか、来週以降の上値トライに繋げるか注目されます。
(8月21日10:30、1ユーロ=1.1866ドル)
オーダー/ポジション状況
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