NZ/円、短期は“NZ強気”。68.00割れの越週でトレンドに変化。
16日に発表されたNZ第二四半期消費者物価指数は前期比−0.5%、前年比+1.5%で市場予想と変わりませんでした。為替相場には反応が鈍いものの、上値を抑えられる展開となっています。為替市場は米中関係の悪化、米国内での感染拡大に対する懸念と新型コロナウィルスのワクチン開発への期待感との綱引き状態が続いています。
チャートを見ると、日足は、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、70円台乗せを見てからは足踏み状態となっています。短期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていませんが、6月の高値71.67には届いておらず上値がやや重い感があります。日足の上値抵抗は70.60-70、70.90-00、71.20-30に、下値抵抗は69.90-00、69.50-60、69.00-10にあります。69円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、68.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して、下値余地が拡がり易くなります。21日、120日、200日移動平均線は69.62、67.28と68.70にあり、短期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足は値幅の小さい寄せ線で終えています。方向性を示すものではありませんが、
3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、続伸の可能性に繋げています。一方上値も、2018年12月に付けた78.86を基点とするレジスタンスラインの上値抵抗が70.60-70にあり、これを上抜けきれていません。71円超えで越週すればもう一段上値余地が拡がり易くなりますが、2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、73.50超えで越週するまでは下値リスクを残します。
一方で下値も3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、この週足の下値抵抗が68.00-10にあり、68円割れで越週しない限り中期トレンドは変化しません。今週の週足の上値抵抗は70.60-70、71.60-70、73.50-60に、下値抵抗は69.00-10、68.00-10にあります。31週、62週移動平均線は68.36と69.16にあり、中期トレンドをサポートしていますが、68円割れで越週した場合は短・中期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。
NZドル/円【週足】:(7/15現在31週移動平均線は68.36に62週線は69.16にあり、両者を上抜けた位置を守っており中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。)
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