NZの2020年第2・四半期消費者物価指数の予想
明日木曜日の早朝にNZの第2四半期消費者物価指数が発表されます。市場の予想は以下となっています。
(今回発表予想)7月15日12時00分現在
消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(2020年1Qまで、黒い線の右側は今回‘20年2Qの予想値、赤は0%)
今回発表の2020年2Q・CPI予想は前期比▼0.6%と大幅に下がりますが、完全にコロナウィルスの影響です。ある程度悪い内容は織り込んでいると思いますので、相場への影響は予想レンジの上下限を越える数値になるか否かとなりそうです。NZは世界に先駆けてコロナウィルスからの脱却となっていますので、次回3Qの数値が重要となりそうです。
また下図の年率ベースの変化を見ると、前回の1Qは予想を上回る前年比+2.5%となり、中銀のインフレ目標レンジ1〜3%の中間以上になりましたが、今回は下限に近付く数値に引き戻されます。予想レンジは1〜1.5%ですが、もし下限の1%を切る数値になると、NZドル売りの材料になりそうです。
年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)…上図は今回の予想値を加味(黒い線より右が今回予想値、赤い両線は中銀インフレ目標値レンジ)
NZドル米ドルの相場は、今週初のシカゴポジション238内で記した0.6280〜0.6800米ドルのNZドル高トレンドは維持しています。そして目先は0.6500〜0.6600米ドル内で推移するとしましたが、ごく目先はこの下限0.65米ドルがアセンディングトライアングルで切り上がっているので、昨日時点で、相場横流れから下抜けた形になっています。現状ではまだ0.6500米ドルに横サポートもあるので、もし0.65米ドルを割ると日足では0.6400米ドルが次のサポートになります。上値は0.66米ドル台に乗せない限り、上記トレンドの上値トライは先送りになります。
(7月15日15時00分、1NZドル=0.6550米ドル)
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