7月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、7月NY連銀製造業景況指数が発表されます。前回6月は予想を大幅に改善する▼0.2で、好悪分岐点のゼロ付近まできました。今回7月は一段と改善し、中間値で10の予想です。米経済指標は4月をほぼ底にして、5月から改善傾向を辿り、6月以降もその流れに入っているので、製造業の先行指標であるNY連銀が回復すると、株式市場には好影響を与えそうです。
今日・明日と重要な指標が発表されますが、もし予想値付近で結果が出た場合に、相場への反応を見る必要があります。当面の材料が出尽くしなのか、経済の先行き改善傾向を引き続き見るのかを判断したいと思います。仮に大きく振れた場合でも、相場が一本調子に行くのか、高値乃至安値を付けてから買い戻し・売り戻しに入るのかをウォッチします。現状の好調な株価を見ると、NY連銀含め、今日発表の鉱工業生産指数、設備稼働率の全般が好調なら株買い材料視されると思われます。
(今回発表予想)2020年7月15日12時現在予想
NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)、黒の矢印は今回予想、赤はゼロ
前回6月のNY連銀製造業景況指数は予想値よりも大幅に良かったことで、経済の先行きを楽観視する形になりました。今回7月は5ヶ月ぶりに水面上に浮上する予想になっています。移動平均線はまだマイナス(▼12.9)ですが、こちらも大きく改善しています。
ISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は6月予想値を加味した移動平均線)
上図はISM製造業景況指数(ISM)とNY連銀製造業景況指数(NY)の3ヶ月移動平均線を比較しています。NYがボラタイルなので移動平均線にしています。
ISMの50とNYの0を目盛り合わせており、既にISMは6月分が52.6(予想は49.9)で水面上になっており、今回のNYも中間値10は十分にあり得る数値と思います。特に全米でもNY州はコロナウィルスの感染拡大を食い止めているので、他州と比べてもマインドは良好かと思います。また、両指標のNYが先行し、ISMが追随する形が多いですが、今回はISMが先行しており、コロナウィルスが現状程度に収まっていれば、チャートの単純比較では8月以降もNYはある程度の良好さを保つと思われます。
下図はユーロドル円の週足チャートです。遂に昨日の終値でラインA(=1.1370)を越えて終わりました。但し、週足チャートですので、17日金曜日のNY終値で実態部分が上抜けているか否かを判断します。上ヒゲだけですとまだ騙しの可能性を残します。とは言え、一度上抜けたことでラインB(=1.1440)とラインC(=1.1500〜10)の横抵抗線が当面の上値目途になっています。この2つの抵抗線を上抜けると中期トレンドでは中立になり、月足の1.1210付近にある非常に強い抵抗線方向になりそうです。逆に17日の終値で再度1.1370未満になると、急激なサポートD(=1.1280)、次いで途中の1.1190の横サポート、更にE(=1.0930)までの短期ユーロ高からの調整入りになります。今週のNY連銀、鉱工業生産指数、明日の小売売上高辺りの数値が重要になりそうです。
(2020年7月15日14:20、1ユーロ=1.1395ドル)
オーダー/ポジション状況
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