オーストラリアドル週報(2019年11月第1週)

豪ドル/円、短期は“強気”を維持。76円はまだ壁。中期トレンドは“弱気”

オーストラリアドル週報(2019年11月第1週)

豪ドル/円、短期は“強気”を維持。76円はまだ壁。中期トレンドは“弱気”

6日の金融政策決定会合で豪州中銀は政策金利(キャッシュレート)を0.75%に据え置くことを決定しましたが、市場予想通りであったことから為替市場への影響はありませんでした。しかし米中貿易協議の部分合意の調印が12月にずれ込む可能性が浮上したことからリスク回避的な動きに押されて豪ドルは対米ドル、対円で小緩んでいます。

チャートを見ると、豪ドル/円日足は8/26に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。この日足の下値抵抗は73.00-10にあり、73円割れで終えない限り、短期トレンドは大きく変化しません。一方で、直近安値である69.97から既に5円の上昇を見ており、豪ドル/円の一相場である5〜6円の達成圏内に到達しています。また、中期トレンドが“豪ドル弱気”の流れにあることや、76.00近辺には週足ベースで見た強い上値抵抗が控えていることから、目先天井が近い可能性にも警戒する必要があります。日足の上値抵抗は75.30-40、75.90-00に、下値抵抗は74.40-50、74.00-10、73.50-60にあります。21日、120日移動平均線は74.19と73.98にあり、短期トレンドをサポート中ですが、200日線は75.81に位置しており、中期トレンドは弱いままです。

一方直近の週足は、実体が小さい陽線で終え、下値を切り上げる流れを維持しています。今週も上値余地を探る動きが先行していますが、75円台の上値抵抗を攻めきれずに押し戻されています。また、個々の陽線が上昇エネルギーの強いものではないことや、昨年12月に付けた83.90を起点とする週足の上値抵抗が76.00近辺にあり、これを上抜け切れない可能性にも注意が必要です。一方下値も、8月に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持しており、この週足の下値抵抗が73円台半ばに位置していることから、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も限られる展開が予想されます。31週、62週移動平均線は74.83と77.29に位置しており、両者を上抜け切れておらず、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに大きな変化は認められません。また、中・長期トレンドは78.50超えで越週しない限り変化しません。

豪ドル/円、短期は“強気”を維持。76円はまだ壁。中期トレンドは“弱気”

豪ドル/円【週足】:(11/6現在31週移動平均線は74.83に、62週線は77.29にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る