NZ/円、短期は“NZやや強気”。70円が壁となる可能性も。中期は“弱気”
6日に発表されたNZ第3四半期の失業率は4.2%となり、前期の11年振りの低水準となった3.9%から悪化しました。また市場予想の4.1%よりも若干悪い結果でしたが為替相場は小緩んだ後に値を戻しています。しかし、欧米市場に入ったところで、米中部分通商合意の調印が遅れるとの報道が伝わり、これが警戒されてNZドルは対米ドル、対円で反落しています。
チャートを見ると、日足は10/2に付けた66.94を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。一方で70円台乗せにも何度か失敗していることや、中期トレンドが弱いのでNZ急騰にも繋がっていません。日足の下値抵抗が68.90-00、68.50-60にありますが68.50割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。逆に70円台乗せで終えれば上値余地がもう一段拡がり易くなりますが、中期トレンドが弱いので続伸に繋げた場合でも72円は大きな壁となりそうです。日足の上値抵抗は69.60-70、70.00-10、70.40-50にあります。21日移動平均線は69.06に位置しており、これを守って推移していますが、120日線、200日線は69.81と71.82にあり、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は実体が小さい陽線で切り返して下値を切り上げる流れを維持していますが、強い上昇エネルギーも感じられないので、大幅続伸にも繋がり難い形状です。今週も70円台乗せに失敗して押し戻される展開となっています。また、今年3月に付けた76.78を起点として上値を切り下げる流れからも上抜けておらず、この週足の上値抵抗が70.20-30に控えていることや、これを上抜けて越週した場合でも中期トレンドが弱く、72円台半ばに一段と強い上値抵抗が控えていることから、NZ急伸にも繋がり難いと見られます。一方で、下値を切り上げる流れにも変化が認められず、短期トレンドは“NZやや強気”を維持しており、68円割れで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。今週の週足の上値抵抗は70.20-30、72.40-50に、下値抵抗は68.90-00、68.00-10にあります。31週、62週移動平均線は70.56と72.84に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
NZドル/円【週足】:(11/6現在31週移動平均線は70.56に、62週線は72.84にあり、これらを下抜けて中期トレンドは“NZ弱気”の流れにある)
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