オーストラリアの9月貿易収支結果
(今回発表)11月7日公表分(出所:豪州統計局)
9月の豪州貿易収支が発表されました。結果はエコノミストの平均予想を大きく上回る+71.80億豪ドルとなりました。予想レンジ上限も越えています。また、8月も59.26億豪ドル⇒66.17億豪ドルとなり、この分を勘案すると78.71億豪ドルになります。
GDPベースで四半期を比較すると、
2018年3Qは月平均+21.48億豪ドル、2019年1Qは+48.84億豪ドル、2Qは+61.97億豪ドルとなり、3Qは+70.38億豪ドルになりましたので、前年比の伸び率は+327%、前期比でも+13.6%とGDPの拡大要因になりました。
内容としては下記の様になりました。
6月に比べて7月に大きく変化した項目は、輸出(前月比+14.53億豪ドル)が、農業関連が+2.4億豪ドル、非農業関連が+5.86億豪ドル、金が+5.58豪ドルで全て伸びています。
一方、輸入(同+8.90億豪ドル)は、資本財が+7.02億豪ドル、中間材が+4.74億豪ドル、金が▼3.73億豪ドルとなり、内容的にも良い結果となっています。
2019年9月までのグラフです。緑は収支ゼロ、青は2017年12月高値の黒字46億豪ドルをベースに引いてあります。黒字額はまだ頭打ち(移動平均線のオレンジ色)になっていますが、下げ止まりが続くのかが注目されます。
豪ドル米ドル相場は、貿易収支発表前に0.6870米ドル付近で推移していましたが、好数値に瞬間0.6885米ドルまで約15ピップス程度買われただけで、その後は0.6865米ドル付近まで反落しています。
昨日のNY終値は0.6884米ドル付近でしたので、0.6875〜80米ドルのサポートを守って引けましたが、現在はこのサポートを下抜き始めています。豪ドル買い材料にも関わらず相場は上げきれず、目先は0.6820、0.6795米ドルをトライできる方向になっています。上値は0.6890〜0.6900米ドルに抵抗線がありますが、越えても0.6920米ドルの抵抗線はまだ強い感じです。
(11月7日13:00、1豪ドル=0.6866米ドル)
オーダー/ポジション状況
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