シカゴポジション(CME)204
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年11月5日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションはネットショート13,500枚減の26,800枚となり、4〜5週前の約5万枚から半減となりました。これは昨年12月の26,300枚とほぼ同数になり、この時点ではショート枚数の底になっています。そこからネットショート35,000枚前後で8週間続き、更に今年5月の66,300枚までショートを積み上げました。またトレンドとしてロングポジションからショートに切り替えたのが2017年12月でしたので、約2年間豪ドルショートで攻めてきています。その前にロングに切りかえしたのが2016年2月からなので、やはり2年弱のロング期間でした。トレンドとしてポジションを切り替えるのか正念場にきています。年内一杯の推移が重要になっています。
チャートを見ると、豪ドル安トレンドライン黒の上限0.6910〜20米ドル付近まできています。もし明日のシカゴ締日に0.6940米ドルを越えて終わると、赤いトレンドライン上限を伺える動きに繋げることができそうです。長い豪ドル安トレンドから本格的な豪ドル買戻しの局面に入れるのか年末までの残り6・7週間をウォッチする必要あります。
実際の豪ドル米ドル相場は1月からの0.6640〜0.6940米ドルの豪ドル安トレンドラインは今週も維持されています。上記のシカゴ終値ベースでの上限が0.6920米ドル付近でしたが、この0.6940米ドル抜けの確認をすれば更に明確になります(実質は0.6950米ドル以上の終値)。
一方、このトレンドライン内に10月初旬底値からのサポートが今週は0.6800〜10米ドルまで上がってきています。当面は0.6800〜0.6940米ドルのレンジでどちらに抜けるのかを確認してからの売り直しか買い直しが良さそうです。
このレンジ内では0.6890〜0.69、0.6940米ドルに抵抗線が控え、もし抜ければ新たな豪ドル戻り高狙いで0.7000〜10米ドルに最初の抵抗線があります。下値は0.6800米ドルのサポートで、これを切れると、また暫くトレンドライン内の下限模索の相場になります。その場合は0.6760、0.6720〜30米ドルにサポートがあります。
(1豪ドル=0.6853米ドル、11月11日14:10)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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