トルコリラ円ショートコメント(2017年4月17日)

先週は16日に実施された国民投票に向けての思惑からトルコリラの売りが強まったのですが、

トルコリラ円ショートコメント(2017年4月17日)

トルコリラ円ショートコメント

まず先週の振り返りですが、「29.10レベルをサポートに、30.10レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていましたが、実際のレンジは安値が28.76レベル、高値が29.97レベルと、予想よりも大幅にトルコリラ安が進みました。

先週は16日に実施された国民投票に向けての思惑からトルコリラの売りが強まったのですが、特にイースターのグッドフライデーで参加者が少ない金曜一日だけでそれまでの週間安値圏であった29円台半ばから一気に上記安値まで短時間で売りが強まりました。

注目の国民投票の結果は、憲法改正に賛成が51%とかろうじて過半数を上回っています。エルドアン大統領は勝利宣言をしましたが、野党は不正があると反発していて、大統領制による権限掌握の流れに反発しています。今回の憲法改正で首相職は廃止され、エルドアン大統領が全方向で権限を持つことになりますが、これまでの強権政治を見ている限り一段と独裁体制を強めることは間違いなく、大統領の安定をもたらすという発言とは裏腹に長期政権に対する懸念が広がりやすいと考える向きが多いようです。

さすがに国民投票が否決された場合の不安定よりは目先の反応は対ドル、対円ともにトルコリラの買い戻しで動いてはいますが、上がったところでは再び売りが出やすいこれまでの流れには大きな変化は無いと考えるべきかと思います。

4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

今年のトルコリラ円の高値(31.70)が入るように表示してあります。同高値と金曜安値(28.76)の38.2%戻しが29.88で30円の大台と近い同水準は最初に引っかかる水準です。また、半値戻しの30.23は短期的には戻しの限界点となりやすいと言えます。

大きなイベントは過ぎたものの、引き続き上値の重たい展開が続きやすいでしょう。今週は、29.20レベルをサポートに、30.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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