ユーロドル、一時0.9900に接近、2002年来の安値更新
23日の東京市場でユーロドルは0.99台前半を乱高下。朝方0.9943レベルで取引が始まったユーロドルは、序盤は横ばい推移し、一時0.9950の高値をつけましたが上値は重く、夕刻にかけては米株先物の下落に伴い一時0.9901の安値をつけました。しかし、その後急激に米株先物が反発したためにユーロドルも0.9949まで反発、ただ、0.99台後半は再び重く再反落、東京時間18:30現在は0.9926レベルで取引されています。夕刻発表された仏、独、ユーロ圏の製造業、サービス業PMIは、独製造業を除いて、総じて前回を下回ったものの事前予想比はまちまちで、大きな手掛かりとはなりませんでした。
昨晩海外市場では、欧州経済にスタグフレーションリスクが燻る中、週末のジャクソンホール会議を前にした米長期金利の上昇も加わってユーロドルは一気に7/14の年初来安値0.9952を割り込み、米国時間に0.9926の安値をつけ、そのまま0.99台前半の安値圏で東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは2002年12月以来の安値をつけ、強いユーロ売り地合い。下値目途は3月からの下降トレンドラインの下限0.9714程度しか見当たらず、2000年10月の史上最安値0.8230が2008年からの長期トレンドライン下限とほぼ一致し、視野に入ってきています。
序盤の欧州主要株価指数は、まちまち。今晩この後は22:45に米8月製造業・サービス業PMI、23:00にはユーロ圏8月消費者信頼感指数、米リッチモンド連銀製造業景況指数、および米7月新築住宅販売の発表が予定されています。
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