A$シカゴポジション(2022年7月12日現在)

シカゴはロングを2,900枚増、ショート3,100枚減で、差し引き6,000枚のネット豪ドルショート減になりました。

A$シカゴポジション(2022年7月12日現在)

シカゴポジション(CME)343

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

シカゴポジション(CME)343

主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年07月12日現在の数値)


ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週のシカゴポジションはオセアニア通貨がポジション調整の米ドル売り、円・ユーロがドル買いになりました。まだ4通貨全て米ドルロングをキープしていますが、ドル先高観を強めた枚数までは積み上げておらず、依然として慎重姿勢を崩していません。
まず豪ドルですが、目安となるネット5万枚を前に利確先行となりました。NZドルも目安の1万枚に届かずに手仕舞いしています。相場は直近の新安値を更新しているにも関わらず、ポジション調整ですので、この先の大きなオセアニア通貨安を見ていないと思います。もし今後も相場が新安値更新して、ポジションを減らしてくると、シカゴは一度底打ちの相場観になりそうです。

円はこの5万枚台が4週連続になりました。今年3月29日週(122円88銭の締日終値)に10万枚越えになってから5月17日週(同129円38銭)まで10万枚越えをキープしていました。その後6月初に、130円台に乗せてからは手仕舞い一辺倒です。シカゴの枚数をもう少し遡ると、ドルロングへの切り替えは昨年3月16日週(同109円00銭)に開始し、僅か2週で6万枚弱までドルロングを積み上げ、8月10日週(同110円57銭)まで5ヶ月間5万枚台をキープし、114円台に跳ねた10月19日週に10万枚台へ乗せています。その後は利確+積み増しを繰り返して5万枚台を維持し、次いで上記の3月29日に至っています。その意味では、まだ5万枚台をキープしているので、ドル先高観を維持していますが、このままでは一度手仕舞いする可能性が日増しに高まっています。既にドルロングにしてから1年半経過しているので、相場観練り直しの可能性もあり得ます。

ユーロは目安の5万枚台にはほど遠く、とてもユーロ先安の相場観を強め、自信をもっているとは言えません。相場はパリティ割れから200ピップス戻っているので、今日の締日で一段とドルロングを積み上げてきているのかを見たいと思います。

シカゴはロングを2,900枚増、ショート3,100枚減で、差し引き6,000枚のネット豪ドルショート減になりました。先週4,600枚のショート増でしたが、直ぐに手仕舞いしてきました。ロング増・ショート減ですので完全に手仕舞いになっています。今日の締日は先週と比較して90ピップス程度豪ドル高に戻っているので、今日再度ショート減なら大きな豪ドル安を見ていない可能性は一層高まります。チャートを見ると、豪ドル安トレンドライン0.6850〜0.7400内を下抜けて終わっています。現在のスポットはその下限に絡んでいるので、今日の終値とポジション状況をウォッチしたいと思います。

実際の相場は、先週豪州失業率時に添付した、大きな豪ドル安トレンドライン0.6500〜0.7020
内に、0.6660〜0.6820の豪ドル安トレンドラインを形成しているとしました。現在のスポットはこのレンジ上限を越えており、今日のNY終値で確認できます。昨日段階では上ヒゲだけ抜けていました。現状では豪ドル安下の戻り高を狙う構えです。抵抗線としては0.6870、0.6920、0.6960〜70、0.70の順に抵抗線が控えています。下値は再度0.6820未満に下落することが必要です。シカゴのショートのコストはまだ大丈夫ですが、もし0.70付近まで戻すことがあったら、売り増しか手仕舞いかを見たいと思います。

(1豪ドル=0.6850米ドル、7月19日15:00)

シカゴポジション(CME)343 2枚目の画像

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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