豪ドル/円、77〜78円が壁となる可能性。74円割れを見たら続落に注意。
オーストラリア経済は内需の底堅さを維持
オーストラリア経済は内需の底堅さを維持しており、豪州中銀は政策金利を1.75%に据え置いていますが、イギリスのEU離脱後の世界経済への影響が不透明なことや、国内景気への配慮から豪ドル高を回避するための一手段として、利下げ余地に含みを持たせていると見られています。今週はイギリスの数社の不動産ファンドが解約停止を発表したことや、イタリアの金融機関の信用不安によるリスク回避の動きから円が再び買われる展開となり、豪ドル/円は一時74円台半ばまで急落する場面が見られるなど、引き続き不安定な展開となっています。
77〜78円が大きな壁となる可能性
チャートを見ると、日足は74円台半ばの下値抵抗に跳ね返されて76円台まで値を戻していますが、6/24の大陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、週足、月足ともに77〜78円が大きな壁となる可能性を示唆しています。日足の下値抵抗が74.00〜74.50ゾーンにあり、これには一旦跳ね返されましたがが、上値も重く7/4に付けた77円台で戻り余地を確認した可能性があり、反落へ対する警戒も解けません。日足が74円割れで終えた場合は72円方向への一段の下落リスクに要注意。日足の上値抵抗は77.50-60に、下値抵抗は74.50-60、74.00-10にあります。21日移動平均線は77.55にあり、上値を押え込んでいます。
週足も下値リスクにより警戒が必要
一方直近の週足は、タクリ足の陽線引けとなり、下値トライには失敗して終えましたが、上値を切り下げる流れには変化が認められず、下値リスクは軽減されていません。2014年11月の102.84を起点とする長期的な上値抵抗は85.00-10にあります。週足は上下の抵抗を抜け切れない状態ですが、上値を切り下げる流れの中にあるため、下値リスクにより警戒が必要です。76〜78円ゾーンには強い上値抵抗が散在、逆に74.00円台には日足の下値抵抗がありますが、74円割れで終えた場合は72円方向への一段の下落リスクが点灯します。長期的に見ても、月足の形状が悪化しており、下値余地が拡がる可能性に警戒が必要がです。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は77.70-80に、下値抵抗は74.50-60と72.50-60にあります。31週、62週移動平均線は82.06と86.06にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。7月足の下値抵抗は72.00-20にあります。
豪ドル/円【週足】
(7/6現在31週移動平均線は82.06、また、62週線も86.06にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
オーダー/ポジション状況
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