トルコリラ円レポート月曜版(2016年7月4日)

本日4日が独立記念日でNY市場が休場となることに加え、明日5日はラマダン明けのシェケルバイラム(砂糖祭。子供たちが家を回ってお菓子をもらうことから)という休日で、

トルコリラ円レポート月曜版(2016年7月4日)

トルコリラ円レポート月曜版

リスクオフの巻き返し継続の可否の確認

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、トルコリラ円は「33.30レベルをサポートに、35.50レベルをレジスタンスとする」流れを予想しました。実際のレンジは安値が34.27レベル、高値が35.89レベルと、思いのほか堅調な値動きを示しました。

これはブレグジット後もNYダウを中心に株式市場が強い流れを継続し、その流れに沿って英国発のリスクオフの巻き返しから、ドル円、クロス円に買いが入ったことによるものです。今週は、このリスクオフの巻き返しが継続できるかどうかがトルコリラ円をはじめ、新興国通貨において材料となってきます。

ラマダン明けの閑散週

まず、トルコリラ特有の材料から。本日4日が独立記念日でNY市場が休場となることに加え、明日5日はラマダン明けのシェケルバイラム(砂糖祭。子供たちが家を回ってお菓子をもらうことから)という休日で、トルコ国民がクルバンバイラム(犠牲祭)と並んで一年で最も重要視する休日です。5日が祝日と言っても実際には7日まで3日間の祭日となりますので、実質的に今週は8日の米国雇用統計まで金融市場関係者もお休みのようなものです。

つまり、トルコリラの動きというよりも、ドル円に動きが出ればその影響でトルコリラ円も動くという考えでいれば良いと思います。そしてドル円ですが、こちらは週報にも書いた通りで、需給的にもテクニカルにも103円台後半はドル売りが出やすい水準であり、米国雇用統計を前にして動きにくいものの、米国利上げが遠のいた現状では、円高方向に回帰しやすい地合いと言えます。

週報では、ドル円の予想レンジを101.00〜103.50とかなり円高方向に余裕のある見通しを立てましたが、それを念頭に置きながらトルコ円もテクニカルな観点から今週の見通しを立てようと思います。

トルコリラ円4時間足チャートで直近3週間の値動きをご覧ください。

            トルコリラ円4時間足

            トルコリラ円4時間足

今週はレンジ相場か

トルコリラ円においてもドル円同様に、高値、安値ともに先々週のブレグジット前後でつけてしまったというチャートで、現在はその後の調整局面にあります。ましてや、トルコが祭日となることを考えると先週のレンジを大きく抜け出すこともまた難しいと言えます。

ブレグジット前の高値と直後の安値からフィボナッチの61.8%戻しを計算すると35.69となっていましたが、先週高値はやや超えた程度で週後半は上値の重たい流れとなってきました。この35.89レベルを高値において、安値32.72レベルとの半値押しを計算すると、こちらは34.31とほぼ先週の安値と重なります。

34.30レベルをサポート、35.90レベルをレジスタンス

今週は、ほぼ先週と同様のレンジを想定し、34.30レベルをサポートに、35.90レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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