日経16,000円回復ドル円の戻り鈍く(2016年6月21日)

英国のEU離脱(ブレグジット)において週明け残留派の優勢が伝えられたことから、

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日経16,000円回復ドル円の戻り鈍く(2016年6月21日)

日経16,000円回復、ドル円の戻り鈍く

残留派優勢で株価は回復するもドル円は朝方下値試し

英国のEU離脱(ブレグジット)において週明け残留派の優勢が伝えられたことから、海外市場で株価が上昇したことを受けて今日のアジア時間も各株式市場はおおむね堅調に推移しました。
日経平均も朝方は円の戻りの鈍さを嫌気して反落して始まりましたが、その後は徐々に回復、約一ヶ月ぶりに16,000円を回復203円高の16,169円で終了しています。
一方ドル円は、残留派が巻き返したとは言うものの不透明感は払拭し切れていない現在の状況を反映し、朝方は一事16日の安値103.55を試す局面もありましたが、103.58で止まり、その後は日本株の回復を見ながらの買戻しが進み104円半ばでの取引となっています。

引き続きリスクオフの商状に変わりなし

市場では残留派の優勢にやや安心感は広がっているものの、離脱となった場合の影響の大きさを考えれば、信憑性に疑問のある世論調査やオッズの改善だけではリスクオン、あるいはニュートラルに転じるにはいたらず、ややポジションを縮小しつつも現在もリスクオフの状態が継続していると見るのがよさそうです。

麻生財務大臣「為替介入を安易にするつもりはない」

尚、本日麻生財務相は閣議後の記者会見でブレグジットの不確実性からの円高に「為替介入を安易にするつもりはない」とした上で「G7、G20での合意の範疇で対応していくと述べています」これに対し為替市場には大きな反応はありませんでした。
また、安倍首相は党首討論会でアベノミクスの成果として雇用の拡大をあげる一方で、2020年の財政黒字化を「難しい目標」とも表現しています。またブレグジットにつき実際に起これば大きな衝撃になると述べています。

為替市場は神経質な調整が続く

今晩は23:00から上院の銀行委員会でイェレンFRB議長の証言があり、FOMC後初となりますが目当たらしい材料が出てくる可能性は低いと見られています。また、22:00からECBドラギ総裁も議会でスピーチを行う予定ですが、こちらはどちらかといえばブレグジット関連の非常事態対応に終始しそうです。
為替市場はリスクオフがベースの史上での神経質な調整が続き、ドル円も上値は重そうです。

序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。

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