豪ドル/円、上値の重い展開続く。中期トレンドは豪ドル弱気変わらず。
25日に発表された第二四半期のオーストラリアのCPIは前期比で+0.4%、年率換算で2.1%となり、中銀のインフレターゲットの範囲内ではありましたが、市場予想の+0.5%、+2.2%には届きませんでした。この結果に対する市場への反応は鈍く米中貿易摩擦問題が根底にあるせいか、豪ドル相場は対ドル、対円で低位揉み合いの状態が続いています。
チャートを見ると、日足は7/19に付けた83.93を直近高値として上値を切り下げています。7/27現在では81.90-00の日足の下値抵抗を守って終えていますが、これを割り込んで終えた場合は日足、週足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。また、これを守って反発に転じた場合でも、中期トレンドが弱いため、急伸にも繋がり難く、84円台半ば超えで越週しない限り、下値リスクが高い状態です。日足の上値抵抗は82.90-00、83.60-70に、下値抵抗は81.90-00、81.20-30にあります。21日移動平均線は82.45に位置しており、この下で推移しており、下値リスクが点灯しています。また、120日、200日線は82.72と84.41に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
一方週足は、続伸に繋げられずに陰線引けとなり、この陰線が84円の壁にぶつかって押し戻された形となっています。強い上値抵抗にぶつかった反動で、今週は週初から下値トライの動きが強まっています。82.00近辺には日足、週足の下値抵抗がありますが、81.80以下で越週した場合は、新たな下落リスクが点灯して一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は83.00-10、83.70-80に、下値抵抗は81.90-00、80.60-70にあります。31週、62週移動平均線は83.71と85.11にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。また、31か月移動平均線が83.42に位置しており、実体ベースではこれを上抜け切れておらず、月足も戻り売りを支持しています。
豪ドル/円【週足】:(7/26現在31週移動平均線と62週線が83.71と85.11にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。)
オーダー/ポジション状況
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