NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れ
25日に発表されたニュージーランド6月の貿易収支は市場予想の+2.0億NZドルに対して、結果は▼1.13NZ億ドルとなりました。内容的には輸出の減少、輸入が市場予想よりやや多かったことによるもので、内需が好調であることを伺わせるものでした。この結果に対する為替市場への反応は見られず、むしろ先週の77円超えトライに失敗した流れを受け継いで上値を切り下げる展開となっています。
チャートを見ると、日足は7/17に付けた76.86を直近高値として上値を切り下げる流れに入っています。また、今年1月に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れからも抜け出しておらず、この日足の上値抵抗が77.10-20に、今年4月に付けた79.61を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が76.70-80にあり、7/17の高値がこれにぶつかった形となっています。短期トレンドは、77.20超えに日足の実体を戻さない限り、下値リスクがより高い状態に変わりありません。日足の下値抵抗が75.00-10にありますが、これを割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は前述の76.70-80、77.10-20に、下値抵抗は75.00-10、74.10-20にあります。21日移動平均線は75.58に、120日、200日線は76.86と77.70にあり、全てを下抜けており、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
一方直近の週足は十文字の寄せ線に近い形の足で終えていますが、上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した形となりました。この反動で今週は週初から上値の重い展開となっています。75.00-10に週足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、今年1月に付けた81.57を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が77.00-10にあることや、これを上抜けた場合でも2017年7月に付けた83.91を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この週足の抵抗が79.00-10にあることから、これらを全て上抜けて越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、77.20-30、77.60-70に、下値抵抗は75.00-10、74.00-10にあります。74円台を維持出来ずに越週した場合は、短期トレンドが変化して72円方向への一段の下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は、77.47と78.67に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
NZ/円【週足】:(7/26現在31週、62週移動平均線は77.47と78.67にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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