再びリスクオフの懸念広がる(2016年1月20日)

19日の欧州市場ではそれまで上昇していた株価指数先物が下落に転じ

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再びリスクオフの懸念広がる(2016年1月20日)

再びリスクオフの懸念広がる

19日の欧州市場ではそれまで上昇していた株価指数先物が下落に転じ、それまでの上昇をすべて失う動きとなりましたが、20日の東京市場ではWTI(NY原油)夜間取引において直近の安値を下回る27.55ドルまで水準を切り下げました。

アジアの主要株式市場も大幅安となり、日経平均株価は後場に入りいきなり昨年1月安値を下回る16503.80まで下落しました、ドル円相場も同様に円買いの動きとなり116.89レベルの安値を付けています。

こうなると、高金利通貨、新興国通貨も大きく影響を受けそうですが、もちろん下げてはいるものの、ドル円よりはまだ落ち着いた動きとなっていると言えるかもしれません。


再びリスクオフの懸念広がる

チャートをご覧ください。60分足チャートですが、左側がランド円とトルコリラ円、右側がWTIと225先物の動きとなっています。

こうして見ても原油価格や株式市場に比べるとまだ落ち着いた動きとなっていることがよくわかります。ただ、このリスクオフの動きはなかなか後退することなく、落ち着いたと思ったらすぐにまた懸念が台頭することを繰り返しています。わかりやすい水準としては、多くの投資初心者を市場に招き入れたNISAがスタートした時の日経平均株価の水準が16000円レベルであったことを考えると、株価についてはそろそろ公的な買いが出てくる可能性も高いのではないかという見方も出来そうです。

するとあと500円、約3%となりますが、為替市場の変動はそこまで大きくはありませんので、仮に半分の1.5%とすると、ドル円は115円台前半、また昨年8月安値でつけた116.15レベル前後の2つの水準は、ドル円だけでなく他のクロス円でも気にしておくべき水準となりそうです。

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