ランド円レポート月曜版
先週は英国発のリスクオフ第2波が重石に
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですがランド円は「6.80レベルをサポートに、7.25レベルをレジスタンスとする」流れを予想しました。実際のレンジは安値が6.73レベル、高値が7.09レベルと、予想レンジほどランド高方向の値動きは見られませんでした。
これはブレグジットに対する不透明感を嫌気して英国発のリスクオフ第2波とも言えるポンド売りの動きが入り、1.28台割れの安値を示現した結果として、全体的なリスクオフ相場が上値の重石となったためです。その後、週後半はポンドとともに買い戻しの動きとなりましたが、週前半に付けたレンジのほぼ半値戻しでの週末クローズとなりました。
今週も警戒信号が点滅
さて今週ですが、週報にも書いた通り米国の雇用統計は予想よりもかなり強い結果となり、少なくと米国も株式市場はこれを好感し大きく買われる展開となりました。しかし、いっぽうで商品市場を見ると、金価格は上昇しているのに対して、原油価格は下落と明らかにリスクオフ傾向から脱却していません。
金価格の上昇に関しては、これまでも書いてきた通りランドに関しては好材料ではありますが、全体的なリスクオフ相場を打ち消してまでの材料とはなりません。今後、株式相場が頭打ちとなってくるような展開となると、当然新興国通貨に対して再び重石となってくるリスクが高まります。現状では、こうしたリスクオフに対しての警戒感はそれほど高いとは思えないのですが、直感的な部分で警戒信号が点滅しています。
そこで今週は日柄的な観点から株式相場の反転リスクについて考えてみます。
一部の方はご存知の通りですが、私は日柄を考える際にフィボナッチ・エクスパンションによる日柄分析と天体サイクルによる日柄分析を組み合わせて行っています。そこでまず、フィボナッチ・エクスパンションによる日柄分析で近いところを表示した日足チャートをご覧ください。
ZAR円日足
下の日付を見やすくするために拡大してありますが、ブレグジット当日の6月24日安値と7月6日安値(基準となる日数)の間の7月4日高値から基準となる日数をフィボナッチ比で日柄観測を行ったものです。すると、78.6%(61.8%の平方根)が7月12日、100%が7月14日、127.2%(161.8%の平方根)が7月18日であることがわかります。
6.70レベルをサポート7.00レベルをレジスタンスに
いっぽう天体サイクルによる日柄分析では、7月11日と7月18日が変化日となっていて、上記の日柄の2つが一致しています。つまり、7月11・12日、7月18日は近いところで変化を生じやすい日柄にあると考えられますので、本日前後、そして来週月曜前後と注意すべきであるという結論となります。米国のS&Pが史上最高値を伺う展開となっていることも、逆に言えばいつ利食いが出てもおかしくはありません。そして、その場合はリスクオフ再開の可能性が高いということになるでしょう。
最後にそうしたことも考えた上で、今週の予想レンジを立てておきます。今週は先週安値圏6.70レベルをサポートに、大台7.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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