ランド円レポート月曜版(2016年7月11日)

金価格の上昇に関しては、これまでも書いてきた通りランドに関しては好材料ではありますが

ランド円レポート月曜版(2016年7月11日)

ランド円レポート月曜版

先週は英国発のリスクオフ第2波が重石に

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですがランド円は「6.80レベルをサポートに、7.25レベルをレジスタンスとする」流れを予想しました。実際のレンジは安値が6.73レベル、高値が7.09レベルと、予想レンジほどランド高方向の値動きは見られませんでした。

これはブレグジットに対する不透明感を嫌気して英国発のリスクオフ第2波とも言えるポンド売りの動きが入り、1.28台割れの安値を示現した結果として、全体的なリスクオフ相場が上値の重石となったためです。その後、週後半はポンドとともに買い戻しの動きとなりましたが、週前半に付けたレンジのほぼ半値戻しでの週末クローズとなりました。

今週も警戒信号が点滅

さて今週ですが、週報にも書いた通り米国の雇用統計は予想よりもかなり強い結果となり、少なくと米国も株式市場はこれを好感し大きく買われる展開となりました。しかし、いっぽうで商品市場を見ると、金価格は上昇しているのに対して、原油価格は下落と明らかにリスクオフ傾向から脱却していません。

金価格の上昇に関しては、これまでも書いてきた通りランドに関しては好材料ではありますが、全体的なリスクオフ相場を打ち消してまでの材料とはなりません。今後、株式相場が頭打ちとなってくるような展開となると、当然新興国通貨に対して再び重石となってくるリスクが高まります。現状では、こうしたリスクオフに対しての警戒感はそれほど高いとは思えないのですが、直感的な部分で警戒信号が点滅しています。

そこで今週は日柄的な観点から株式相場の反転リスクについて考えてみます。

一部の方はご存知の通りですが、私は日柄を考える際にフィボナッチ・エクスパンションによる日柄分析と天体サイクルによる日柄分析を組み合わせて行っています。そこでまず、フィボナッチ・エクスパンションによる日柄分析で近いところを表示した日足チャートをご覧ください。

              ZAR円日足

              ZAR円日足

下の日付を見やすくするために拡大してありますが、ブレグジット当日の6月24日安値と7月6日安値(基準となる日数)の間の7月4日高値から基準となる日数をフィボナッチ比で日柄観測を行ったものです。すると、78.6%(61.8%の平方根)が7月12日、100%が7月14日、127.2%(161.8%の平方根)が7月18日であることがわかります。

6.70レベルをサポート7.00レベルをレジスタンスに

いっぽう天体サイクルによる日柄分析では、7月11日と7月18日が変化日となっていて、上記の日柄の2つが一致しています。つまり、7月11・12日、7月18日は近いところで変化を生じやすい日柄にあると考えられますので、本日前後、そして来週月曜前後と注意すべきであるという結論となります。米国のS&Pが史上最高値を伺う展開となっていることも、逆に言えばいつ利食いが出てもおかしくはありません。そして、その場合はリスクオフ再開の可能性が高いということになるでしょう。

最後にそうしたことも考えた上で、今週の予想レンジを立てておきます。今週は先週安値圏6.70レベルをサポートに、大台7.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る