ドル円106円挟み 106円台の重さ意識しつつも底堅い動き(9/2午前)

2日午前の東京市場でドル円は106円近辺で方向感なく推移。

ドル円106円挟み 106円台の重さ意識しつつも底堅い動き(9/2午前)

ドル円106円挟み 106円台の重さ意識しつつも底堅い動き

〇ドル円底堅く推移、上値の重さが意識される中で再び106円台に乗せる動き
〇日経平均株価は高値警戒感から伸び悩む
〇昨晩ユーロドルが1.20達成後急落したことでドル全面安には一服感も
〇ユーロはじめ対他の主要通貨でのドル売りが再開されるか要注視

2日午前の東京市場でドル円は106円近辺で方向感なく推移。朝方は一時105.85まで下落する場面もありましたが、9時以降は実需とみられるドル買いにじりじりと値を上げる展開となり、一時106.13の高値をつけました。その後は反落するも底堅く106円台を維持、東京時間正午現在は106.00-05レベルで取引されています。
日経平均午前は、昨晩米株式市場が総じて堅調に推移したことを受け買いが先行。一時は前日終値を100円以上上回る動きとなりましたが、高値警戒感もあって伸び悩み、70円高で午前の取引を終えています。

昨晩の海外市場ではNY時間に発表となったISM製造業景気指数が予想以上に改善されたことでドル買いが強まり、ドル円は一時106.15まで値を上げる展開となりました。しかし、米長期金利が低下するとドル円も伸び悩み106円割れの水準で東京時間につないでいます。
昨晩はまた、ユーロドルが1.20越えを達成したのち急反落。主要通貨に対するドル売りが一服したことも、ドル円でのドルの底堅さにつながっています。

テクニカルにはドル円は本日106.05レベルの21日移動平均線に絡む動き。明確な方向性は出ていませんがこのままの水準で推移すれば二日後には低下しつつある一目均衡表の「雲」の中に入りそうです。
ユーロに対するドル売りはユーロが2018年5月以来、約2年4か月ぶりの1.20台に乗せたことで、一応の達成感が出ています。ただ、市場の米国の金融緩和策長期化への思惑に変わりはなく、また、昨日の急落で、積みあがったユーロ買いポジションも幾分軽くなっているものと思われ、早晩再度ドルを売る動きが強まる可能性も否定できません。本日この後は、ドルの他の主要通貨に対する動きを要注視です。

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