ドルインデックス膠着(2020/5/15)

ドルインデックスは膠着状態を続け緩やかなトライアングル(三角もちあい)の中で横方向の動きをかれこれ7週間継続しています。

ドルインデックス膠着(2020/5/15)

ドルインデックス膠着

直前のコラムではNYダウを例に株価指数は実体経済から乖離していると言える強い地合いを示していると書きましたが、他にも先月大暴落を演じたNY原油も最近では底堅い動きになっていますし、市場が全体に落ちついているということだけは確かなようです。

そして、主戦場のFX市場では方向感がはっきりとしない流れが続いていますが、ドル全体の動向を示すドルインデックスは膠着状態を続け緩やかなトライアングル(三角もちあい)の中で横方向の動きをかれこれ7週間継続しています。

以下のチャートはドルインデックスの日足チャートです。

ドルインデックス膠着

トライアングルというには妙に緩やかで平行チャンネルにも見えますが、ピンクのラインで示してあります。そしてトライアングルの底辺にあたる安値と高値、そしてその半値に青の水平線を引いてありますが、半値の99.69を中心に101に近づくと売り、99を割り込むと買いというのが現状のドルインデックスです。

これまでももみあいという動きかありましたが、今回は大きく動いた後で参加者が方向感を失っていると同時に、どうも為替相場から距離を置いているのではないかと思わせる安定ぶりです。しかし、こうした動きがこのままずっと続くわけではありませんので、明確に101を超えるか、99を割り込むかという動きが出てきた時には注意が必要です。

いまはまだ安定の最中にありますが、早ければ5月後半にも動きが出てくる可能性があります。株式市場を中心にいったん楽観から実体経済を見る動きが出てくる可能性を考えると、為替市場では従来型のリスクオフの動きからドル安、個人的には特にドル円では円高の動きに繋がりやすいのではという見方をしています。

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