NYダウの上値の重さ(20/5/14)

主要株価指数全般に言えることなのですが、あまりにコロナ後の景気回復期待にばかりを見て異常な楽観が相場を支配しているように思えます。

NYダウの上値の重さ(20/5/14)

NYダウの上値の重さ

史上最高値に比べたらまだ低い価格での取引とは言うものの、NYダウは史上最高値とその後の急落の半値以上は戻していますので底堅い動きを続けているといってよいでしょう。これはダウに限ったことではなく、主要株価指数全般に言えることなのですが、あまりにコロナ後の景気回復期待にばかりを見て異常な楽観が相場を支配しているように思えます。

いっぽうで実体経済は、経済指標から見る限り過去に見たことが無いくらい酷い状況です。私も金融市場に関わって30年以上経ちますが、今回のコロナショック後のような数字は過去に見たことは一度もありません。そして、昨夜のパウエルFRB議長の話も少なくとも今後の見通しに対して厳しい見方をしているとしか思えませんし、同様の発言はこれまでも地区連銀総裁が繰り返してきました。

金融市場に最も長く関わっている一人であろう著名投資家のバフェット氏も米国経済に対して長期的には楽観的な見方はしているものの航空株を全て売却するなど、少なくとも短期的には景気回復に対しては慎重であるが故の動きと思えます。

個人的には実体経済と現在の株価水準がどうも乖離しているような気がしてならないのですが、NYダウ(GLOBEX先物)のチャートにやや変化が出てきたようにも思えますので、注意喚起で今回はNYダウの日足チャートをご覧ください。

NYダウの上値の重さ

NYダウ日足

4月から5月にかけての動きを見ると、水色の点線で示したようなヘッド&ショルダー型のリバーサルパターンを形成中に見えます。仮にネックライン(ピンクの水平線)を下抜けてくると、急落後安値とその後も戻り高値との38.2%押しにあたる22230の水準あたりまでの下げが起きてもおかしくないチャートと言えるでしょう。まだ下抜けてはいませんので、横方向のもみあいを続ける可能性もありますが、しばらくは気を付けて見ていたいと考えています。

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