米国第1四半期GDP速報値の予想
(今回発表予想)4月27日13時現在
今週水曜日(日本は昭和の日で休場)、FOMCに先立って2020年1QのGDP速報値が発表されます。
予想はコロナウィルスの影響で大きなマイナスになっています。
前期比年率の予想中央値▼3.3%を、仮の数値から2020年1Qの暫定実数値を算出し、前年同期比に変換してみます。そうすると、上記のチャート(2)の1Qは+0.7%となり、まだ前年比ではプラスを維持できることになります。しかしながら前期比年率で▼6%以上になると前年比でもマイナスになる可能性があります。この辺りを数値好悪の1つの分岐点として見ておきたいと思います。
また、アトランタ連銀GDPナウは4月24日現在の2020年1Q・GDPを▼0.3%と算出しています。4月28日にアップデートされますが、日本時間では29日になりますので、最新の数値をご覧になった上で比較してみてください。
また、同時に発表される個人消費支出も1Qは▼2.7%の予想です。4月以降も更に悪化する可能性が高いので、個人消費は少なくとも2Qまではかなり悪い数値になりそうです。
下図はドル円の月足チャートです。大きな3角保合いであるラインC(=114円80銭〜90銭)とラインD(=106円00銭)で推移していましたが、3月の長い下ヒゲでザラ場で下抜きました。しかしながら実態部分では3角保合い内に回帰しています。その後は2017年1月高値を起点にしたドル安トレンドのA(=111円75銭)とB(101円00銭)内で推移しています。今月は小動きに終始していますが、仮にドルが戻れば当面はAまで、越えたらCまでになりますが、Aを抜けずにラインDを先に下抜けるとB辺りまでトライする余地が広がります。今週は米GDP以後に、FOMCやECBの金融政策等の発表も控えているので、そろそろ動き出す可能性が高まってきていると見ています。
(4月27日14:40、1ドル=107円28銭、1ユーロ=1.0848米ドル)
ドル円月足
オーダー/ポジション状況
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