米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について
(東京時間では2020年4月29日水曜日夜中)
29日、米国1Q・GDP発表後に、FOMCの金融政策が公表されます。NY時間4月29日14時(水曜日)に政策金利が公表され、その後パウエルFRB議長の記者会見が予定(同14時半)されています。
(1)政策金利(4月27日 14時現在の予想)
今回の市場予想は以下の通りになっています。
現在のFFレート「0.0〜0.25%」⇒据え置き
(エコノミストレンジは0.00〜0.25%でほぼ全員据え置き予想。1名のみ上限を0.50%に引きあげ予想になっています。)
特に大きな政策変更は予想されておらず、今回の政策金利では何もないと予想されますが、パウエル議長の記者会見で先々の予防措置に関する内容があれば、その内容次第では相場に影響がでる可能性あります。
下記のクラリダ副議長の発言にもあるように経済が軌道に戻るまでは0%金利で行くと思われ、まだ利上げへの道のりは全く想定されていないと思います。
尚、CME Fedwatchは2021年3月17日のFOMCまで現行のFFレート0〜0.25%に据え置きが100%となっています。その先の見通しはまだ出ていません。
(2)最近のFRB関係者の主な発言(最近2〜3週間)
4月17日 NY連銀総裁
「経済は新型コロナウィルスによる困難な状況」
「パンデミック時は財政政策が主な役割を果たす」
4月17日 カプランダラス連銀総裁
「失業率は年末までに8〜10%になる可能性」
「2021年には米成長率は潜在成長率を上回る」
4月16日 ボスティック・アトランタ連銀総裁
「インフレについては懸念していない」
「第3四半期が経済の回復を見始め時期になるかもしれない」
4月15日 デイリーSF連銀総裁
「V字回復は予想していない」
「プラス成長へと段階的に回復するのは2021年との予想」
4月13日 クラリダFRB副議長
「経済が軌道に戻るまで0%近辺の政策金利は維持されるだろう」
「利上げへの道のりは遠い」
4月11日 クオールズFRB副議長
「経済が強い回復をみせると信じられる十分な根拠がある」
4月11日 メスター・クリーブランド連銀総裁
「今はインフレを懸念していない」
「非常に悪い経済指標がでてくるだろう」
4月9日 パウエルFRB議長
「失業率が一時的に非常に高くなる可能性がある」
「FRBの行動受けて市場環境は総じて改善」
2020年の委員会メンバーは以下です。
パウエルFRB議長、ウィリアムズ副議長、マイケル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リチャード・クラリダ、パトリック・ハーカー、ロバート・カプラン、ニール・カシュカリ、ロレッタ・メスター、ランダル・クォールズ
(2020年4月27日15:30、1ドル=107円16銭、1ユーロ=1.0855ドル)
オーダー/ポジション状況
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