ドル円 新型肺炎拡大懸念で一時109.60まで下落(1/23午前)

23日午前の東京市場でドル円は軟調に推移。

ドル円 新型肺炎拡大懸念で一時109.60まで下落(1/23午前)

ドル円 新型肺炎拡大懸念で一時109.60まで下落

23日午前の東京市場でドル円は軟調に推移。一時109.60の安値をつけ東京時間正午現在は109.65-70レベルでの取引です。中国当局から新型肺炎の感染拡大が伝えられ、発生源とされる中国武漢市で交通機関の運行が停止されるなど事態が深刻化していることを受け、リスク回避の動きがやや強まり、日経平均株価午前は153円安で終了しています。昨晩海外市場では新型肺炎拡大への警戒感や米国の世論調査で民主党の大統領候補として左派のサンダース上院議員が優位と伝えられたことからNYダウが伸び悩み、終値では小幅マイナスで引けており、ドル円の上値を重くしました。

尚、今朝がた発表された本邦貿易収支では米国向け自動車輸出の不振により、12月の輸出額は前年同月比6.3%マイナスとなり、輸出額は13か月連続で減少。2019年通年でも貿易収支は赤字(2年連続)となりました。

新型肺炎の広がりは現状では想定の範囲内であり、市場はパニック的なリスクオフの動きとはなっていませんが、手控え感の広がりがじわじわと株価、ドル円の頭を重くしている印象です。東京時間に米長期金利が低下し、10年物国債利回りが1.76%台をつけていることもドルにとっては売り材料です。

テクニカルには午前中の下落でドル円は短期のサポートとなっていた転換線(109.87)を下抜け、やや軟調地合いに変化、109.36にある21日移動平均線あたりまでの下げ余地が広がった印象です。本日午後以降もドル円は引き続き新型肺炎関連の続報と株価の動向を睨みながらの神経質な動きが継続しそうです。

ドル円 新型肺炎拡大懸念で一時109.60まで下落

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