日本銀行金融政策決定会合について
(2020年1月20日・21日開催
東京時間21日昼頃に政策金利の公表見込み、同15時半から黒田総裁定例記者会見予定)
エコノミストの平均は据え置き予想(1月20日14時現在予想)
短期:日銀当座預金のうち政策金利に▼0.1%のマイナス金利を適用、(予想レンジはなし)。
長期:10年物国債がゼロ%程度で推移するように調節、(予想レンジなし)。
資産買入:ETFの保有残高を年間6兆円、J-REATの保有残高を年間900億円に相当するペースで増加するように買入。
CP等は約2.2兆円、社債等は約3.2兆円の残高を維持。
明日21日は日銀が金融政策を公表します。前回昨年12月時も全員が据え置き予想でしたが、今回もレンジなしの現状維持です。昨年10月に一部エコノミストがマイナス金利の深掘り予想をしていた時期もありましたが、現在はその影もありません。
理由としては、
・大幅な円安で推移していること
・消費税増税の影響も懸念されましたが、軽減策などで現状ではさほど混乱が起きていないこと
・米中の貿易協議が合意されたこと
・米・イラン紛争が薄らいだこと
などを挙げています。
現状の予想通りになれば明日の日銀金融政策は材料視されないと思われます。
下図はドル円の月足です。
従来はAとB、ないしAとCの三角保合いを形成していましたが、月足の終値で既に下抜いています。リスクとしてはまだドル安円高が残っています。
下抜けたことでラインAとラインDのドル安トレンドラインが出来ていますが、このレンジは現在111円10銭〜98円10銭になっています。
しかしながら現在の相場はBとCの間でドル高となっています。これが収斂し続けたことで、今後1〜2ヶ月程度でラインAまで収斂することになります。もしラインAを1月以降の月末終値で上抜くことがあれば、流れとしてはラインEの114円20銭(途中の112円50銭にも強い抵抗線があります)方向が見え始めてきます。
逆にラインAのドル安トレンドを維持できれば、現在がドルの戻り高上限近いことになります。尚、ご参考までにラインFは88円20銭に位置しています。
(2020年1月20日16:10、1ドル=110円18銭)
ドル円月足
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