日本銀行金融政策決定会合について
(2019年12月18日・19日開催
東京時間19日昼頃に政策金利の公表見込み、同15時半から黒田総裁定例記者会見)
エコノミストの平均は据え置き予想(12月18日10時現在予想)
短期:日銀当座預金のうち政策金利に▼0.1%のマイナス金利を適用、(予想レンジはなし)。
長期:10年物国債がゼロ%程度で推移するように調節、(予想レンジなし)。
資産買入:ETFの保有残高を年間6兆円、J-REATの保有残高を年間900億円に
相当するペースで増加するように買入。
CP等は約2.2兆円、社債等は約3.2兆円の残高を維持。
明日18日は日銀が金融政策を公表します。前回10月時も据え置き予想が大半でしたが、まだ緩和方向(マイナス金利の深堀り予想)にレンジがありました。しかしながら、今回は全く無風のレンジなしになっています。
先週行われた欧米の金融政策も据え置き決定、為替は前回の会合時点よりも円安方向、地銀中心にマイナス金利の悪影響などにより、エコノミストは変更なしとみているようです。据え置きの場合は材料視されないと思います。
6年半以上に亘る金融緩和を継続しても、デフレ脱却の道筋が見えない現状で、なかなか次の1手の妙案が見えてきません。
ユーロ円相場は下記週足チャートで、大きな流れでは依然としてAとBの125円30銭〜113円80銭のユーロ安トレンドを形成しています。
今年8月からはDとEのアセンディングトライアングルを形成していましたが、英国総選挙をきっかけにして上抜け、しかも2018円11月高値からの抵抗線Cも上抜け始めています。
従い、このままいけば今年7月高値の123円10銭〜20銭、次いで何度か上下した124円絡み、そして125円30銭の強い抵抗線を1つずつ試す流れになっています。
英国のBrexitがハードであれ、ソフトであれ、Brexit時の混乱やその後の経済情勢を考えると、一本調子のポンド買いは考え難く、昨日大きくポンドが揺り戻されました。ユーロ円もそれに引き摺られる可能性が高く、もしDの121円50銭未満で週足が終われば、上抜けも騙しになります。それでもEのサポート119円50銭がユーロを支えている構図になっています。
従い、短期的にユーロが強い状態を維持していますが、121円50銭以上での週末終値維持が条件になりそうです。
(2019年12月18日15:00、1ユーロ=121円88銭)
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