日本銀行金融政策決定会合について
(2019年10月30日・31日開催東京時間31日昼頃に政策金利の公表見込み、同15時半から黒田総裁定例記者会見)
エコノミストの平均は据え置き予想(10月31日13時現在予想)
短期:日銀当座預金のうち政策金利に▼0.1%のマイナス金利を適用
(但し予想レンジは▼0.1〜▼0.2%)。
長期:10年物国債がゼロ%程度で推移するように調節
(但し予想レンジは0〜0.2%)。
資産買入:ETFの保有残高を年間6兆円、J-REATの保有残高を年間900億円に
相当するペースで増加するように買入。CP等は約2.2兆円、社債等は約3.2兆円の残高を維持。
明日31日の正午頃に日銀は政策金利を公表します。全体では今回も据え置き予想が大多数ですが、次回会合(12月19日)を含めて、どちらかではマイナス金利の深堀りを行うと予想しているエコノミストが過半を占めています。その対価(金融機関の収益悪化対策)として、追加緩和した場合に10年債金利の幅に若干含みを持たせるとの内容です。
また、前回会合時も当座預金の金利予想レンジは▼0.1〜▼0.3%までありましたが、今回はレンジ幅が狭まったとはいえ、前回よりも追加緩和の可能性が高まったと判断しているエコノミストの割合が増えています。
また、9月会合時よりも円安(特に対ユーロ)が進んでいるので、据え置き予想がある一方、据え置くことで円高反転を見るよりも、現状の円安傾向を強めるために追加緩和するとの予想もあります。既に2013年3月に日銀総裁に就任してから6年半が経過し、依然デフレ脱却が進まず緩和効果が見えないままで、次の一手がどうなるか注目されます。
ユーロ円相場は大きな流れでは114円50銭〜122円70銭レンジのユーロ安トレンド内にいます。万一122円80銭を越えても125円60銭〜70銭には非常に強い抵抗線が控えていて、ここまでのトライはかなり難しいと思われます。
現在は上記トレンド内でユーロ安調整の買戻しになっており、上値は121円40銭〜50銭に強い抵抗線が控えています。ここを越えれば122円70銭方向への動きになります。一方で、ユーロ買い戻し調整も119円10銭〜20銭にあるサポートを切ってくると、ここまでのユーロ買い調整は終了となり、再度トレンドラインに沿って下限方向に動き易くなります。現状では119円10銭〜121円50銭レンジで見ておき、今日以降の米GDP、FOMC、日銀金融政策、ユーロ圏GDP等の重要なイベントを消化していく流れになっています。
(2019年10月30日15:15、1ドル=108円83銭、1ユーロ=120円93銭)
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:橋本 光正
2019.12.18
日本銀行金融政策決定会合の予想(2019年12月18日・19日開催)
2019年12月18日・19日開催。東京時間19日昼頃に政策金利の公表見込み、同15時半から黒田総裁定例記者会見。
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:橋本 光正
2019.09.18
日本銀行の金融政策予想(19/9/18)
2019年9月18日・19日開催 東京時間19日12時頃に政策金利の公表予定、同15時半から黒田総裁定例記者会見
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。