ドル円高値圏での横ばい続く、トランプ大統領弾劾訴追可決には反応薄(12/19午前)

18日午前の東京市場でドル円は109円台半ばでの小動きが続きました。

ドル円高値圏での横ばい続く、トランプ大統領弾劾訴追可決には反応薄(12/19午前)

ドル円高値圏での横ばい続く、トランプ大統領弾劾訴追可決には反応薄

18日午前の東京市場でドル円は109円台半ばでの小動きに終始。
昨晩の海外市場では重要な経済指標等の発表がなく、109円台半ばでの取引が続きました。
昨晩の高値は109.63、本日午前中には仲値公表前に実需とみられるドル買いに一時109.68をつけ、やや上値を伸ばした後、東京時間11:30現在は109.60近辺で取引されています。日経平均株価は日銀政策決定会合の結果公表を控えていたこともあり、前日終値付近で様子見気分の強い動きとなり、71円安で午前の取引を終えています。
昼前に公表された日銀政策決定会合の結果は予想通りの現状維持。景気判断には自然災害の影響を加えられていますが、大きな変更はみられません。

本日午前にトランプ大統領の「権力乱用」「議会妨害」の二項目の弾劾訴追決議案が下院審議の後可決され、上院での弾劾裁判実施が決まりましたが、既定路線であったため為替市場は反応していません。
来年実施される上院での弾劾裁判は、上院では共和党が過半のため有罪となる可能性は事実上ありませんが、下院が自国の大統領が弾劾に値すると判断したことは民主主義の政治形態の中で重要な意味を持つ決定と言えます。弾劾のリーダーシップをとったペロシ下院議長は審議前に感想を聞かれ「悲しい」と述べ、また、可決後は民主党議員が歓声を上げようとするのを窘める様子も見られました。上院で弾劾裁判が実施されることは来年の大統領選への影響は未知数ですが、共和党へのマイナスは避けられないものと思われます。一方で、共和党に1人も造反者が出なかったことは、トランプ大統領の共和党内の統制力の強さを見せた形ともなりました。

テクニカルにはドル円は、大きな構図は変わらないものの、英選挙後は連日切り下げてきた上値を本日午前にわずかながら切り返したことで、引き続き12/2高値109.73、12/13高値109.71のラインを狙いうる位置にいるとの印象を強めています。
クリスマスを控え市場参加者の減少が顕著となっていく中で、プライスが飛びやすくもあり、本日午後以降はドル円がこれらのレジスタンスを越えて110円を目指す動きとなるかに注目です。


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