NYは本日も実質休場、レンジ相場継続の公算(11/29夕)

29日の東京市場は、レンジ取引。前日に続き、本日も米国市場が実質的な休場になるとあって、方向性だけでなく動意も乏しかった。

NYは本日も実質休場、レンジ相場継続の公算(11/29夕)

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29日の東京市場は、レンジ取引。前日に続き、本日も米国市場が実質的な休場になるとあって、方向性だけでなく動意も乏しかった。

ドル/円は109円半ばで寄り付いたものの、109円半ばを中心とした横這い取引。109.45-60円といった20ポイントにも満たない狭いレンジ取引に終始している。しかし、日米株価がともに軟調推移したほか、実質ゴトー日プラス週末・月末需給などが一時取り沙汰され、黒田日銀総裁の国会答弁が伝えられるなど、マーケットを取り巻く材料的にはなかなか豊富。ただ、それらはどれも実質的な価格変動には繋がらなかった。16時時点では109円半ばで推移し、欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「北朝鮮情勢」と「日韓関係」について。
前者は、昨日東京夕方、「北朝鮮が2発の飛翔体を発射」し、それに絡む一連の動きに注目が集まる。たとえば安倍首相から「国際社会に対する深刻な挑戦」との非難コメントが聞かれたうえ、外務省の滝崎アジア大洋州局長など日米担当者が飛翔体発射について「緊急電話協議を実施した」ようだ。そうしたなか、朝鮮中央通信は「北朝鮮の金正恩委員長がロケット砲試射に立ち会う」と報道、28日の飛翔体発射を視察した可能性を指摘していた。
それに対して後者は、28日に日韓の課長級が「輸出管理めぐり事前協議を実施した」とされ、12月第3週(16-20日)に東京で今度は局長級の会合開催で合意したと発表されている。なお、韓国の産業通商資源省は、「日韓局長級協議において、懸案解決に寄与するため両国の輸出管理について相互に確認する予定」といった発表を行っていた。

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ドル/円は109円半ばを中心とした強保ち合い。値幅そのものは乏しいが、27日に記録した直近の戻り高値109.61円に一時面合わせする局面も。リスクそのものはドル高方向にバイアスで、110円に向けた動きにも一応要注意。ただ、前述したように東京時間の日米株価はともに冴えないなど、さらなる上値追いには若干気掛かりな面がある。110円トライなど一段のドル高進展は、来週に持ち越しとなる可能性も否定出来ない。

材料的に見た場合、「米貿易問題」、「米金融政策」、「ウクライナ疑惑」、「トルコ・シリア情勢」のほか「北朝鮮情勢」や「英国情勢」、「イラン情勢」など気になる継続案件は依然として目白押し。そうしたなか、引き続き香港や台湾、ウイグル問題などを含めた「米中情勢」には要注意だが、本日も米株・債券市場は短縮取引となるなど、NYは為替市場も実質的な休場か。引き続き狭いレンジ取引を予想する声が優勢となっている。

テクニカルに見た場合、昨日も指摘したが、本日で終了する11月相場は値幅こそ小さいものの、このままいけば「月初安・大引け高」で終了することになりそう。見た目以上にドルの強さが目を引く格好で、来月にかけてもドルの強含みが期待できるのかもしれない。
ちなみに、そんなドルの次の上値メドは心理抵抗にもあたる110円レベル。また、年初来高値112.40円を起点としたフィボナッチによると、61.8%戻しにあたる109.35円レベルを超えてきたことで、次は76.4%戻しの110円半ばがターゲットとなりそうだ。

一方、本日も引き続きこれといった米経済指標の発表は予定されていない。米地区連銀総裁らの講演など発言機会もとくには見当たらない。全般を通して新規材料難、基本的には小動きにとどまるとの見方が有利だ。ただ、11月の取引最終日にあたることで、駆け込み的な需給要因などを警戒する声が一部で聞かれていた。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.20-109.80円。ドル高・円安方向は、27日示現した高値109.61円が最初の抵抗。超えればいよいよ110円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、昨日安値の109.33円をめぐる攻防にまず注視したい。ただ、仮に割り込んでも底堅そうで、短期的な109円割れは存外近くて遠いイメージか。

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