ドル円 FOMCとFRB議長会見を注視、利下げ継続も!?(10/30夕)

30日の東京市場は、動意らしい動意なし。108.80円台を中心としたベタ凪症状で、ほぼ横這い推移だった。

ドル円 FOMCとFRB議長会見を注視、利下げ継続も!?(10/30夕)

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30日の東京市場は、動意らしい動意なし。108.80円台を中心としたベタ凪症状で、ほぼ横這い推移だった。

ドル/円は108.85円前後で寄り付いたものの、新規材料に欠けたうえ、NY時間に注目の米FOMC結果公表が予定されていることもあり、積極的な売買は手控えられた。108.80円台を中心としたほぼ横ばいの動きに終始している。
なお、こうした小動きはドル/円に限らず、ポンド絡みの通貨ペアなども20-30ポイントの変動にとどまるなど全般的に静か。ただ、米下院が「トルコ政府高官や軍関係者に制裁を科すようトランプ政権に求める法案」を可決したトルコリラはやや弱含みで、対円では18.85円レベルの短期サポート割れをうかがう局面も。

一方、材料的に注視されていたものは、「英国情勢」と「米中貿易問題」について。
前者は、英BBCが「英政府、野党提出の12月11日総選挙案に前向き」などと指摘し思惑を呼ぶなか、英議会下院が、総選挙を12月12日に前倒しで行う特例法案を賛成多数で可決している。なお、そうした状況下、EU大統領からは「英の離脱延期は今回が最後」と英国情勢に釘を刺すコメントが聞かれていた。

対して後者は、米中通商協議について、これまでポジティブな発言や見通しばかりが伝えられるなか、案の定(!?)風向きの変化をうかがわせる報道が観測され、為替市場ではドル買いにもブレーキがかかった。ロイターが「11月中旬、APECで米中は第1段階合意に調印しない可能性」を指摘し、思惑を呼ぶ。

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昨日の東京時間、8月1日以来の109円台回復を記録したものの、その後はドルが冴えない。大きく崩れることなかったものの、上値も重い状態が続く結果となった。テクニカルでいえば、109.05-10円に位置する移動平均の200日線が強い抵抗になった感も否めず、本日も引き続き同レベルをめぐる攻防には注意を払いたい。上抜ければ、8月高値109.32円がターゲットに。

材料的に見た場合、「米貿易問題」、「米金融政策」、「ウクライナ疑惑」、「トルコ・シリア情勢」などのほか「北朝鮮情勢」や「英国情勢」−−etc.と注目要因は多いものの、目先気になるのは「米中情勢」ならびに「米金融政策」か。とくに本日はFOMCによる政策金利の発表とFRB議長の記者会見が予定されており、それらの前後では荒っぽい変動をたどる可能性も否定出来ない。ちなみに、今月の利下げそのものは織り込み済みで、それだけなら影響は限定的。問題は来月以降についてだが、トランプ米大統領によるプレッシャーに加え、ここ最近発表される米経済指標が冴えないことで、利下げ継続を示唆した内容を予想する声も少なくないようだ。

テクニカルに見た場合、108.94円など短期的な抵抗を超えたことに加え、一時109円台を回復したもののドルは続伸せず。まだ上値トライが失敗したとは言えないが、200日線が強い抵抗となっている感もあるなど、ドル続伸には黄信号だ。
抵抗の200日線などを超えれば8月高値109.32円、そして心理抵抗の110円などがターゲットになるものの、仮に上値トライが阻まれれば移動平均の25日線も接近しつつある直近安値108.25円レベルが意識されかねない。

今後はもちろんFOMCが要注意なのだが、その前に発表される10月のADP雇用統計、そして7-9月期GDP統計速報値といった米経済指標にも要注意。
うち、週末に発表される米雇用統計と相関性が高いとされるADPの予想値はプラス11万人程度で、前月(プラス13.5万人)よりも若干悪化する見通しだ。ただ、市場では若干ネガティブな見通しが優勢であることから、逆に好数字が出た場合の反応に要注意との指摘も。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、108.30-109.40円。ドル高・円安方向は、昨日クリアに越えられなかった移動平均の200日線も位置する109.05-10円の攻防に引き続き注目。抜ければ、8月高値109.32円がターゲットとなる。
対するドル安・円高方向は、108.70-75円が目先のサポートで、割り込んだ場合には108円半ばさらには108.25円が意識されそうだ。

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