本日も休場多く、ドル円レンジ取引継続か(4/22夕)

週明け22日の東京市場も、動意が乏しい。111円後半の20ポイント程度のレンジ取引に終始しており、引き続き方向性は乏しかった。

本日も休場多く、ドル円レンジ取引継続か(4/22夕)

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週明け22日の東京市場も、動意が乏しい。111円後半の20ポイント程度のレンジ取引に終始しており、引き続き方向性は乏しかった。

先週末には、「スリランカで連続爆破テロ発生」、「ウクライナ大統領選、コメディー俳優が圧勝へ」−−などといったニュースが報じられるなか、週明けの為替市場はオープン。ドル円は先週末のNYクローズに近い111.85円前後で寄り付いたものの、本日のオセアニア市場も「イースター(マンデー)」で休場となった市場が多く、売買は手控えムードのままだった。結局、そのままズルズルと、111.80-00円といった20ポイント程度のレンジ取引が継続。16時時点では111.90-95円で推移し、欧米時間を迎えている。
そうしたなか、米紙WPが「米、イラン原油を全面禁輸」と報じたことを材料に原油価格が上昇、資源国通貨であるカナダドルなどは、やや買い進まれる展開に。

一方、材料的に注視されていたものは、「北朝鮮情勢」について。
北朝鮮当局者がポンペオ米国務長官との対話を望まないと発言したことに対し、ポンペオ氏は「わたしが引き続き交渉チームを率いる」と述べ、北の考えを一蹴している。ただ、北朝鮮はその後も「第1外務次官は、ボルトン米大統領補佐官が『横柄な発言をした』とした名指しで非難」(朝鮮中央通信)しており、米国の対応が注視されていた。また、それとは別に、毎日新聞「北、経済の『脱中国』を発展戦略に明記」、韓国野党代表「文大統領は北委員長の報道官」などとする発言や報道もあったようだ。
そのほか単発モノとして、先で取り上げた以外に、「仏デモを23週連続で観測、寺院修復優先に反発も」、「週末の補選で自民党が2連敗」、英紙「英首相、6月末までの辞任か強制的退陣を迫られる公算」−−といった報道が観測されている。

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先週末に続き、本日もイースターに関連した休場が多く、取引はここまで閑散。実際、ドル円の値動きも111円後半におけるレンジ取引が続いている。この後、NYをはじめとする米加市場はオープンにこぎつけるが、主要欧州市場は引き続き休場となることで、本格的な動意は明日以降に持ち越しとの見方も。基本的には111円後半を中心とした揉み合いが継続しそうだ。

材料的に見た場合、週末に米国の挑発発言が目についた「北朝鮮情勢」も気掛かりだが、週間を通していえば、やはり「米貿易問題」がカギを握りそう。日米については、25日に「財務相会合」が実施される見込みとされるほか、週末26日には「首脳会談」も予定されている。東京市場はゴールデンウイークの長期休暇前という環境下、一連の会合などがポジション調整を誘発する材料となる可能性も否定できない。

テクニカルに見た場合、ドル円は先週111.75-112.15円といったわずか40ポイントほどの変動しか観測されなかったが、その傾向は週明け月曜日も続いている。予断を許さないものの、本日も主要欧州が引き続き休場になることを考えると、この後もしばらくはレンジ取引が続く可能性があるだろう。

一方、材料的に見た場合、3月のシカゴ連銀全米活動指数や同中古住宅販売件数などが発表されるものの、マーケット全体を見渡すと注目要因はそれほど多くない。欧米企業の決算発表が明日以降に再開されることもあり、材料的にも本日はやや動きにくそうな雰囲気だ。
ただ、週末に実施された大統領選の結果を受けたウクライナ情勢など、欧州を中心とした各国政治要因には一応注意しておきたい。

そんな本日欧米時間のドル円予想レンジは、111.60-112.20円。ドル高・円安方向は、先週記録した年初来高値112.16円が最初の抵抗。しっかり抜ければ大幅続伸、113円近くまでのドル高進行も。
対するドル安・円高方向は、本日を含め、ここ1週間ほどドルの下値を支えている111.75-80円の攻防にまずは注視。ただ、割り込んでも移動平均の200日線が位置する111円半ば、同25日線が位置する111.20円レベルなど下方向にサポートは多く底堅そう。

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