ドル円ドル堅調裡、一転しレンジ上限うかがう(2/4夕)

週明け4日の東京市場は、ドル高・円安。値幅そのものは決して大きくなかったが、「寄り付き安・大引け高」に近い展開で、ドルの強さが目に付いた。

ドル円ドル堅調裡、一転しレンジ上限うかがう(2/4夕)

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週明け4日の東京市場は、ドル高・円安。値幅そのものは決して大きくなかったが、「寄り付き安・大引け高」に近い展開で、ドルの強さが目に付いた。

前週末に、米CNNが「米朝首脳の再会談、ベトナム・ダナンで最終調整」、香港紙も「米中首脳会談、27-28日にベトナム開催か」−−と報じるなか、週明けの市場がオープン。
しかし、旧正月で中国をはじめ幾つかのアジア市場が休場なったこともあり、相場への影響は限定的で先週末のNYクローズと大差ない109.45-50円で寄り付いている。ドルはオープンレベルを日中安値にじり高推移。日経平均株価が終値ベースで95円高、ザラ場では100円を超える上昇をたどったことを材料に、夕方には109.80円台まで値を上げてきた。16時時点では、109.75-80円の日中最高値圏で推移、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「複合的な米国ファクター」と「英国情勢」について。
前者については、先で指摘した米朝そして米中首脳会談に関する話題のほか、週末以降にトランプ米大統領から発せられた興味深い発言だけを取り上げても、「現段階での在韓米軍撤収計画はない」、「壁建設で非常事態宣言も辞さず」、「北委員長と取引できる可能性は大いにある」、「ベネズエラへの軍事介入も選択肢」−−などが挙げられよう。
対して後者は、「英とEUの金融当局、混乱回避への協力で一致」するなか、英紙「英首相、EU離脱再交渉で『現実的な』打開策を模索へ」、ロイター「英首相府、6月6日総選挙を議論との報道を否定」、複数メディア「EU離脱にともなう暴動に備え、英は女王の退避を計画」などといった関連報道が相次いでいた。

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先週、一時的に109円というレンジの下限を割り込んだものの、そののちレンジ内に回帰。本日東京時間には、逆に109.80円台まで続伸し、レンジの上限である110円を視界内に捉えた動きとなっている。このあと、ドルはさらに続伸し、110円をしっかりと超えることが出来るのか否かを注視したい。ちなみに、110円を超えるようだと、フィボナッチの観点から次の上値メドは110.35円、あるいは110.55円などとなりそうだ。
先週、注目材料が集中した反動からか、今週の新規材料は比較的少なめ。とは言え、継続案件で注視すべきものは少なくなく、そのひとつは5日に予定されている「トランプ米大統領の一般教書演説」になる。米朝首脳会談の日程や開催場所についても言及される見込みとされるなど、マーケットの関心は高いようだ。中国などが旧正月で参加者が減少するなか、荒っぽい価格変動にも一応要注意。

テクニカルに見た場合、当初の109.00-110.00円が、108.50-110.00円へとレンジを拡大させた感があったものの、早くも今度はその上限超えが視界内に捉えられている。需給的にもドルの上値は重そうだが、しっかり超えればさらなるドルの続伸余地が広がりかねない。
ただ、仮に一時的に上抜けても、再びレンジ内へと回帰するなど、失敗に終われば相場は改めてボックス相場の色合いを濃くしかねない。

一方、材料的に見た場合、11月の製造業受注指数や同耐久財受注確報といった米経済指標が発表される予定となっている。
それを除くと、決まり物という点では、やや材料に乏しいものの、米国を中心に英国などでも気になるニュースは少なくないようだ。基本は小動きの見込みだが、参加者の減少が見込まれるだけに、逆に荒っぽい変動をたどる展開も否定出来ない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.20-110.20円。ドル高・円安方向は、本日の東京高値である109.80-85円が最初の抵抗。超えれば、レンジ上限の110円や110.35円、110.55円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京のドル安値109.40-45円の攻防にまずは注視。割り込んでも109.20円レベルはなかなか強いサポートで、引き続き大崩れするイメージには乏しい。

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