ドル円短期見通し(2016年4月20日)

月曜東京市場までは、G20後の米財務長官発言とイランが欠席した産油国会議との2つの失望からリスクオフ相場となり、原油安、株安、円高と波乱模様でした。

ドル円短期見通し(2016年4月20日)

ドル円短期見通し

月曜東京市場までは、G20後の米財務長官発言とイランが欠席した産油国会議との2つの失望からリスクオフ相場となり、原油安、株安、円高と波乱模様でした。しかし、海外市場以降はリスクオフの巻き返しに加え、にわかリスクオフポジションのストップオーダーが断続的に出たことで、原油と株は週末前の高値を更新し、ドル円は金曜の水準まで値を戻す結果となりました、

こうして見てみると、ドル円は相変わらずドルの上値が重たい展開を続けていて、長期的にはこれまでも指摘してきたとおり105〜106円台をターゲットとするドル安円高トレンドに何ら変化は無いと見ることが出来ます。しかし、短期的には4月7、11、18日と3回とも107円台後半で止められていていったん安値を見たのではないかと考える人が増えてきています。

この3度トライしてというのも、2月から3月にかけてはより長い期間で111円前後をトライし、結局下抜けした経過を考えると、逆に下支えとなっていた水準を抜ける時には下値に向けてのトレンド再開が大きくなるという結果につながりやすいため、引き続き注意が必要なことは言うまでもありません。

そこで今日は、あくまでも短期的なドル円の動きについて見てみましょう。1月下旬以降のドル円日足チャートをご覧ください。

               ドル円日足

               ドル円日足

まず、1月高値(=年初来高値)と4月11日安値(=年初来安値)から求められるもっとも近いフィボナッチ戻し(青い線)は、23.6%戻しの110.96です。そして、年初来安値からの細かい動きを見ると4月15日109.73への上げ、そして18日の107.84への下げから計算されるフィボナッチ・エクスパンション(赤い線)の161.8%が111.23と、111円前後がひとつのターゲットとなっていることがわかります。

また、111円前後を3度トライした後にした抜けた際のサポートライン(ピンクの線)は、現在では強いレジスタンスとなっていると考えられ、同ラインは110円台前半を緩やかに下げてきています。そして、先ほどのフィボナッチ・エクスパンション(赤い線)の100%が109.94と近い位置にあり、大台110円前後も更に近いターゲットとなっています。

つまり、今回のリスクオフの巻き返し、あるいは日銀会合に向けての円安思惑による動きは大台110円前後を目安とし、仮に大台を上回ることがあっても111円前後が戻しの限界点であると考えることが妥当です。いずれにしても、戻しは短期的であってドル安・円高トレンドへの回帰はいつ始まってもおかしくないと考えています。

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