ドル円:4月21日のファンダメンタル分析
テーマ: 原油価格が順調に上昇する中で、NYダウ平均株価は18,000ドル台で推移、リスク・オフの動きは
弱まりつつあります。日足終値が3〜4月の下落の38.2%戻しの「109.99」を上抜けの場合、バイアスが上向きに転換です。
先に発表された米3月住宅着工件数や建設許可件数は予想を下回る内容であったにもかかわらず、昨夜の米3月中古住宅販売件数は順調な伸びを示し、再び米利上げ観測を背景にドルを買い戻す動きが強まりました。
日・欧のマイナス金利導入以降、投資家心理は未だに冷え込んでいる状態ではあるものの、過剰流動性資金が比較的金利先高にある主要通貨に集中され易い展開です。
中でも米ドルや豪ドルなどが一歩先んじていて、だぶついた過剰流動性資金が高金利通貨にシフトされていると解釈します。
ドル円は、そのドル買いに助長された格好で、再び110台が意識されています。
政府日銀による景気刺激策の一貫である円高及び株安期待への期待も高まり、本日の日経平均株価の反発を背景に、ドル円はドル主導の展開ではあるものの、底堅い展開が予想され、ドル円110.00トライは必至の情勢でしょう。ただ、同レベルでは売りが控え、更なる上昇には株価の大幅反発や日銀の追加緩和策などのそれなりの新規サプライズ的な材料が必要かと。
因みに、消費税1%づつ上げの話は政治的なアドバルーンでしょう。小売りの現場からすれば施設変更の手間が甚大でおよそ現実的な話ではないので。
ドル円:4月21日のテクニカル分析
ポイント: 20日夜への反騰で19日高値109.48を上抜き、15日高値109.73をわずかに上回りました。
5日線の109.15を割り込んでも切り返す内はまだ高値更新余地ありとし、上値目途は110台前半
まで引き上げるも、110.00手前が大きな抵抗帯となっている事、前回高値から3日経過しているので
とトップアウトの注意期と見ます。
5日線の109.15割れを切り返せなくなる場合は弱気転換注意、20日安値108.75割れからは弱気
サイクル入りとし、次の安値形成期への下落を想定します。その場合の下値目途は当初18日
安値107.83試し、更に107.00試しでしょう。
米国債利回りが上昇し、ドルが広範な通貨に対して上昇する中、
堅調な切り上げで、3日続伸、7日高値109.91を捉えてきました。
この流れを受けて、買い転換、短期ドル買い波動入りの様相。
ダブルボトム型の反転期待で、110台乗せを予想。
テクニカルは、オシレータ系が高位圏推移で、割高感も見られるので押し目買いを狙う対応が推奨。
昨日は序盤安ながら、欧州時間に入り反転、強気地合いとなった。
引け間際の高値示現で割高感から、まずは調整が出そうなイメージ。
時間の経過で、上値の意識が芽生えるかどうかに注目。
モメンタムは上昇。5日、10日、20日移動平均線はまちまちで、実質的なバイアスは見られません。
新たな手掛かり材料が出てこなければ、本日期日を迎える109.50の10億4500万ドルと、110.00の7億7100ドルのオプションがレンジを限定する可能性高いでしょう。
NYでの安値109.13が支持線、3〜4月の下落の38.2%戻しに当たる109.99が目先の抵抗線。
日足終値がこの38.2%戻しの109.99を上抜けならば、バイアスが上向きに転換です。
上値目途は、前日高値の109.88、110.00の節目が意識されます。
下値目途は、108.77の転換線、108.00が支持線として節目かと。
上下に抵抗・支持が少なく、動意が出易い位置関係です。
本日のポイントは、買い気強く、110台に乗せられるかに注目。110.89の基準線が意識ライン。
東京時間は下げ調整、値固め度合いを確認したい。その後の上昇モメンタムの加速に期待です。
今日のレンジは、109.50~110.10と見ます。
オーダー/ポジション状況
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