ドル円110円台後半へ上昇、強い指標、ユーロドルでのドル急騰で
昨晩の海外市場でドル円は反発。ECBとFRBの政策の温度差からユーロドルでドルが急騰したこと、発表となった5月の米小売売上高が予想外に昨年9月以来の強い数字となったことがドル円でもドルを支えました。
昨晩は注目されたECB理事会では年内の債券購入プログラム終了方針が決まりましたが、9月終了ではなく12月まで半額に減額してのプログラム継続が明らかとなったこと、市場が来年早々にも期待していた政策金利の引き上げが、少なくとも2019年夏までは現状金利を維持すると表明されことで、早期金融引き締めを期待していた市場に失望感が広がりました。ECBのステートメント発表直後に一旦1.1851まで上昇したユーロドルは、一時1.1567まで実に284ポイントの落差で急落、東京時間早朝も1.15台後半の安値圏で取引され、ユーロ円も一時128円割れまで下落しています。
本日は日銀の政策決定会合の結果公表がありますが、今週米欧が相次いで一段の金融引き締めに舵を切った中で、日銀と黒田総裁が将来的な金融政策正常化にどのような姿勢を示すかが注目されます。従来どおりの緩和方針継続のみということになると、米>欧>日の景気回復と金利上昇の速度差が普段以上に際立つこととなり、ドル円の下値は限られそうです。
尚、今朝方米サンダース報道官は中国の関税に関して決断を下したと述べましたが内容についてのコメントはありませんでした。
本日は通常昼ごろの日銀金融政策決定会合の結果公表と15:30からの黒田総裁記者会見が予定されています。
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