米FOMCでもレンジ抜けず、揉み合い継続か(3/22夕)

22日の東京市場は、一時円高に振れるも「行って来い」。105.55-60円まで下落、直近安値を更新したが続かず、その後は徐々に買い戻された。

米FOMCでもレンジ抜けず、揉み合い継続か(3/22夕)

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22日の東京市場は、一時円高に振れるも「行って来い」。105.55-60円まで下落、直近安値を更新したが続かず、その後は徐々に買い戻された。

ドル/円は寄り付いた106.00-05円を日中高値に弱含み。105.55-60円まで下落し、直近安値を更新したものの、下値を攻めきれなかった。徐々に買い戻されると、寄り付きレベルに近い105.95-00円まで上昇するなど、「行って来い」の様相に。寄り付きが前日比マイナス圏でスタートした日経平均株価がプラス転換し、大引けでは211円高となったことなどが好感されていたという。16時時点では105.85-90円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「米輸入制限」に関するニュースなど。幾つか例を挙げると、CNBCが「米は対中国輸入関税を22日中に公表へ」と報道、米通商代表部代表から「輸入関税の除外で豪やEU、アルゼンチンと交渉中」との発言が聞かれるなか、「米とEU閣僚、輸入制限めぐり“できるだけ早期に打開策”で合意」、「中国が米関税措置への対抗策検討、農産物など標的に」−−といったニュースが伝えられている。
そのほか、「米民主党のラム氏がペンシルベニア州下院補選で勝利」「北朝鮮、4月11日に最高人民会議開催」などといった報道も別途観測されていた。

<< 欧米市場の見通し >>

昨日のNY時間には、今週最大の注目材料と言われていた「米FOMCの結果発表そしてパウエルFRB議長の会見」があり、かなり荒っぽい変動をたどったものの、結局レンジをしっかりとは上抜けられず。それどころか、本日の東京時間には逆にレンジ下限割れを試す展開となったが、こちらも惜しいところで不発に終わった。
いずれにしても、形成レンジの上下とも抜けていくことが出来ず、依然として明確な方向性は乏しいまま。このあとも引き続き過去1週間程度のレンジである105.55-106.65円をめぐる攻防、どちらの方向にブレークするのかが注視されている。

テクニカルに見た場合、昨日のNY時間などザラ場ベースでは超えた局面も見られたが、今回もNYクローズでは移動平均の25日線(106.45-50円)に上値を阻まれた。ドルの上値は今年1月10日以降、2ヵ月半程度もドルの頭を抑え続けている25日線をめぐる攻防に引き続き要注意だ。
しかし、それに対するドルの下値も堅く、2月16日安値105.55円と3月2日105.24円、それに続く今回の安値圏105円半ばでは下げ渋りも。チャート的には「トリプルボトム」形成の状況に変化はない。上下ともガッチリ挟まれており、ある意味で居心地もよいだけに、いましばらくレンジ取引が継続することを否定出来ない。

一方、材料的に見た場合、1月の住宅価格指数や3月の製造業PMI速報などの米経済指標の発表が予定されており、それらは当然要注意。ただ、米通貨当局者など要人による講演は特別予定されていないうえ、昨日にFOMCという大きな材料をこなしてきたことを考えると、若干動きにくそうな雰囲気も。
とは言え、マーケットで警戒されている「米輸入制限」の発動を日本時間23日昼ごろに控え、先で指摘したように各国とも様々な駆け引きや交渉が実施されている。日本についても、対象除外となるのか否かなどを含めたギリギリの交渉が予想され、米側が如何なる判断を下すのか大いに気になるところだ。判断内容によっては、相場の波乱要因にも!?

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、105.40-106.40円。ドル高・円安方向は、25日線ならびに一目均衡表の転換線が位置する106.40-50円が最初の抵抗で、抜ければ107円台の回復もみえてくる。
対するドル安・円高方向は、本日の東京安値も含む105.60円前後がかなり強いサポート。割り込めば年初来安値105.24円がターゲットとなるものの、大崩れは見込みにくく、底堅いイメージだ。(了)

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