NZ/円、短期は反転の可能性を残した状態。中・長期トレンドは弱気の流れ。
3/22に発表されたNZの政策金利は予想通り現行の1.75％に据え置きとなりました。NZ中銀は低インフレ下での経済成長が持続すると予想していますが、当面は現行の金融政策を維持する構えです。為替市場は予想通りの結果にNZドルは対円、対ドルで小動きとなっています。
チャートを見ると、3/21の日足はタクリ足の陽線引けとなり76.00-10にある中・長期的な下値抵抗に跳ね返された形で終えています。上値を切り下げる流れに変化が認められず、短期トレンドはNZ弱気の流れにありますが、3/5にも76.00近辺の下値抵抗に跳ね返されてタクリ足の陽線が出ており、短期的な二番底を確認した可能性があります。現状は、1/23に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れを変えておらず、この日足の上値抵抗が78.80-90にあることから、79円台乗せで終えない限り、トレンドの変化が確認できませんが、76.00近辺の重要な下値抵抗ポイントには二度跳ね返されており、反発に転ずる可能性を残した状態です。日足の上値抵抗は77.20-30、78.00-10に、下値抵抗は76.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は77.39と78.77、79.68にあり、全てを下抜けた位置で推移しており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
一方週足を見ると、前週の陽線から上寄りのスタートとなりましたが、これを打ち消す陰線引けとなり、立ち上げの可能性を打ち消した形で越週しています。これを受けて今週は下値トライの動きが先行しましたが、76.00-10の下値抵抗には跳ね返されています。これを守って越週した場合は反転への足掛かりを残しますが、逆に76円割れで越週した場合は、74円方向への新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は78.00-10に、下値抵抗は76.00-10にあります。31週、61週移動平均線は78.92と79.45に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また、31ヶ月移動平均線が78.21に位置しており、今月もこれを上抜け切れずに反落しており、長期トレンドも下値リスクがより高い状態に変わりありません。短期トレンドは76.00の下値抵抗を守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、中・長期トレンドは反発余地が限られる可能性が高く、一段の下落により警戒する必要があることを示しています。
NZ/円【週足】：（3/21現在31週移動平均線は78.92に、62週線は79.45に位置しており、収縮中の両者を下抜けて新たな下落リスクが点灯中。）
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