米雇用統計を注視、110円台回復なるか!?(2/2夕)

2日の東京市場は、ドル高・円安。前日に続きドルは「大引け高」の展開で、夕方にかけて109.80円台まで値を上げ、前日記録したドルの戻り高値を更新している。

米雇用統計を注視、110円台回復なるか!?(2/2夕)

<< 東京市場の動き >>

2日の東京市場は、ドル高・円安。前日に続きドルは「大引け高」の展開で、夕方にかけて109.80円台まで値を上げ、前日記録したドルの戻り高値を更新している。

ドル/円は109.35-40円で寄り付いたのち、総じてドル強含み。仲値(10時)前後に、やや荒っぽい上下動があったものの、ドル高基調は継続しており、夕方にかけては前日高値の109.75円を一時超える局面も観測されていた。
ドルが買われたという面もあったが、それより円が売られた印象で、ユーロ/円やポンド/円なども小高く推移している。16時時点では109.75-80円の日中ドル最高値圏で推移、欧米時間を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、「コインチェック」を中心とした仮想通貨の関連ニュース。「金融庁、コインチェックに立ち入り検査」との報道がなされるなか、別に「格安航空のピーチが“仮想通貨で航空券計画”を白紙」と報じられ、これまでの流れと逆行する動きだけに、一部で話題となっていた。なお、仮想通貨の代表格であるビットコインは、前日に続き本日も9000ドルを一時割り込むなど弱含みが目立つ展開。
また、それ以外では、「ペンス米副大統領が6日に訪日」することが明らかになったうえ、「安倍首相と米副大統領が7日午後に会談する」ことで確定したと伝えられている。

<< 欧米市場の見通し >>

本稿執筆時の東京夕方、先週24日以降形成している108.30-109.80円といった1.5円ほどのボックスの上限を抜きにかかる展開となっている。前日のNY時間は109.75円まで上昇と、非常に惜しいところまでは達したものの、結局抜け切れなかった。本日は、「二度目の正直」でブレークすることが出来るのかどうか、ドルの上値トライにまずは注視してみたい。
そうしたなか、本日は1月の米雇用統計発表という注目材料が予定されているだけに、先日のADP雇用統計同様、「ポジティブサプライズ」となれば素直にドル買い、110円突破も否定出来ない反面、悪い数字の「ネガティブサプライズ」となった場合には失望売りからドルが大きく値を崩す展開を見込む声も聞かれていた。

週末ということで、週足の観点でテクニカルに見た場合、先週NYクローズベースで下回ってきた一目均衡表の先行帯の雲の下限(109.10円レベル)を、現在週のザラ場ベースでは上回って推移している。
ちなみに、以前にもレポートしたように、前回週足ベースで雲の下限を割り込んだ昨年9月3日週は、翌週にアッサリと同下限を回復するなど、下値トライは「ダマシ」に終わっていた。ドル強気派にとっては、「今回も」と同様の展開を期待する声が少なくない。

一方、材料的に見た場合、1月の雇用統計や同ミシガン大学消費者信頼感指数確報など重要な米経済指標が発表されるほか、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の講演などが予定されており、それらは要注意。
なかでもやはり、1月米雇用統計への関心が高く、非農業部門雇用者数の事前予想はプラス18万人程度と、12月のプラス14.8万人よりも改善するとの見方が有力だ。さらに、前述したように先日発表されたADP雇用統計が良好だったこともあり、本日の雇用統計はプラス18万人よりさらに改善するとの期待の声も少なくない。事前の期待感が高いだけに、逆に悪い数字だったときの反動が気にかかる。また、非農業部門雇用者数以外の指標、たとえば失業率や時間当たり賃金などの数字にも注意を払いたい。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.00-110.20円。ドル高・円安方向は、本日東京高値の109.80円レベルが最初の抵抗で、抜ければ110円台乗せが見えてくる。その場合は、110.20円や110.80-85円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京や昨日NY安値の109.20-30円が最初のサポートとなりそう。割り込めば前回安値が位置する108.20-40円が再び視界内に。(了)

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