ドル円 レンジ内だが再びドル買いの動きも(1/23夕)

23日の東京市場は、終盤にかけてドルが買い進まれる展開。日銀会合の結果発表、ならびに総裁会見などを材料視するなか、111円台を回復し、

ドル円 レンジ内だが再びドル買いの動きも(1/23夕)

<< 東京市場の動き >>

23日の東京市場は、終盤にかけてドルが買い進まれる展開。日銀会合の結果発表、ならびに総裁会見などを材料視するなか、111円台を回復し、ドルは日中の高値圏で大引けている。

ドル/円は110.90円レベルで寄り付いたのち、しばらくは揉み合い。ただ、昼過ぎに日銀会合結果が伝えられたことと前後して、111円近い水準から、一時110円半ばまで一気に値を下げた。
しかし、目先ボトムを記録後はじりじりと値を戻す展開となるなど、ドルは小じっかり。また夕方に総裁会見が始まると、111円台をあっさり回復するなど下げ幅のすべてを取り戻した。16時時点では111.10-15円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたもののひとつは、前述した「日銀会合」関連のニュース。昼過ぎに報じられた会合の結果は「金融政策の現状維持を決定」との内容で、それに続く総裁会見では「出口戦略を検討する段階には至っていない」「現在の強力な金融緩和を粘り強く進めることが必要」−−などといったコメントが伝えられている。
そのほか、「米下院が暫定予算案を可決、政府機関閉鎖を解除」、「草津白根山が噴火」とのニュース、韓国・京郷新聞による、鄭女性家族相がインタビューで、「慰安婦問財団を年内に解散する考えを明らかにした」との報道などが話題となっていた。

<< 欧米市場の見通し >>

昨日もレポートした110.20-111.50円のレンジ取引がいまだ続いている。ボックス相場は1週間を超え、短期的な方向性は依然として乏しい状況と言わざるを得ない。
ただ、本稿執筆時の状況をみると、重そうだった111円台にしっかりと乗せてきており、さらなるドル続伸に期待がかかる。ある種の既定路線だったとはいえ、前述した「米下院が暫定予算案を可決、政府機関閉鎖を解除」−−とのニュースも短期的にはドルの支援要因となりそうだ。レンジの上限である111.50円ならびに112円レベルを超えることが出来るかどうかをしっかりと見極めたい。

テクニカルに見た場合、昨日高値の111.22円が最初の抵抗で、抜けてもボックス圏の上限である111円半ば、111.70-75円には移動平均の200日線、111.90-95円には一目均衡表の基準線が位置している。上方向にはテクニカルポイントが多く、112円到達までの道のりは近くて遠い感も否めない。
それに対する下方向は、一目の転換線も位置する111円レベル、110円半ばなどがドルのサポートに。

一方、材料的に見た場合、1月のリッチモンド連銀製造業指数が発表されるほか、米財務省による2年債の入札が実施される予定となっており、それらにまずは要注意。
また、「米債務上限問題」という目先の危機は回避されたものの、NAFTA再交渉の行方や、世界からの要人が集まる、いわゆる「ダボス会議」における有力参加者の発言などには注意を払いたい。状況如何では、マーケットの波乱要因になりかねないだろう。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、110.50-111.70円。ドル高・円安方向は、昨日高値111.22円をめぐる攻防をまず注視。抜ければ、移動平均の200日線(111.70-75円)をはじめテクニカルポイントは多い。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値の110円半ばが最初のサポート。割り込めば、ボックス下限などが位置する110.00-20円がサポートに。(了)

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