<< 東京市場の動き >>
22日の東京市場は、クリスマス直前らしい凪相場。113円前半で動意らしい動意もなく、終日を通した値幅も20ポイントに届かなかった。
ドル/円は113.25-30円で寄り付いたものの、積極的な動意な動意はほぼ皆無で商い閑散。ユーロ/ドルやユーロ/円はやや荒っぽい変動をたどったものの、それを除くと、どの通貨ペアも開店休業状態で小動きに留まった。
実際、終日を通したレンジは113.25-40円といった具合で、20ポイントにも満たないベタ凪のまま、16時時点は113.35-40円で推移し、欧米時間を迎えている。
一方、材料的に注視されていたもののひとつは、前日に実施された「スペイン・カタルーニャ州議会選」について。早朝に、「開票率52%で分離賛成派が70議席、過半数を獲得」と報じられ、前述したようなユーロ相場の乱高下に一役買っていた面もありそうだ。
また、「米上院で暫定予算案を可決」との報道や、朝鮮中央通信が報じた金・北朝鮮委員長による発言、「我が国は米国に核脅威を与えられる戦力国家になった」なども物議を醸していたという。
<< 欧米市場の見通し >>
15日の112.03円を目先のボトムに、順調にドル高・円高が進行していたものの、昨日それに歯止めが掛かった。本日はクリスマス直前、主要な欧米市場は連休前ということで、このあとも基本的には大きな値動きを期待できない。113円台前半を中心としたレンジ取引が続く見込みだが、流動性が乏しいことから、前述した東京時間のユーロ/円などのような荒っぽい変動にも一応の注意を払いたい。
テクニカルに見た場合、一目均衡表においては、日足が先行帯の雲の上限(113.15-20円)を超えるなどリスクはドル高方向にバイアスがかかりそう。しかし、ドル高は思ったほど進行せず、12日に記録した12月のドル高値の113.75円を超えられなかった。
別の視点で見ると、チャート的にはダブルトップを示現したように見えるだけでなく、15日安値112.03円を中心としたシンメトリー(左右対称形)を形成しているようにも見えなくはない。「シンメトリー形成」の観点から、クリスマスが終わったのち、ドルは上値の重さを確認したとの判断をし再び軟化する可能性も、一部で取り沙汰されていた。
一方、材料的に見た場合、11月の耐久財受注速報や同PCEデフレーター、12月のミシガン大学消費者信頼感指数確報といったように、数多くの米経済指標の発表が予定されている。クリスマス直前で薄商い、流動性の低下が予想されるだけに、それら指標を受けて相場が一時的にせよ荒れる展開には要注意だ。
また、ここのところ為替への影響力が強いとされる、米金利や株価の動きにも注意を払いたい。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.00-113.80円。ドル高・円安方向は、昨日のドル高値113.64円ならびに、前回高値の113.74円をめぐる攻防にまずは注目。抜ければ、114円台回復も。
対するドル安・円高方向は、昨日終値ベースでは久しぶりに上抜けた一目均衡表の先行帯の雲の上限が位置する113.15-20円が最初のサポート。割り込むようだと、113円や移動平均の25日線などが位置する112.30-50円が視界内に。(了)
オーダー/ポジション状況
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